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2016年12月12日

「劇場版 弱虫ペダル」その2 独りじゃないことの不思議な力



アニメオタク、ゲームオタク

そういう言葉が
マイナスのイメージで使われる場合、
よくセットで出てくるのが“想像力の欠如”です。

正直に言って、この想像力の欠如は、
アニメやゲーム好きの人たちに限らず
多かれ少なかれ現代人には
誰にでも起こっていることじゃないかな…
と、わたしは睨んでいます。

もちろん、わたし自身も含めてです。

たとえばアニメやゲームに限らず
映画やドラマもそうなのですが、
埃っぽさであったり、湿っぽい空気だったり
臭いであったり…

何かをイメージするときに、
そういうことを念頭に置かないことが多い。

だから、「見るのと(聞くのと)、やるのとでは違う」
という当たり前のことが起こるんですよね。

でも、その辺は、ある種当たり前かな?
とも思っています。
映画を見るのと、実体験が全く一緒だったら
もう何も経験しなくてよくなってしまう。
それこそ、人生の本筋が味気なくなります。

でも、だとすると、アニメやゲームを好きな
いわゆるオタクさんたちを
想像力がないなんて偏見の目でみるのは変ですね。

わたしはゲームはあまりしないですが
アニメに関しては、作り手は明らかに
そういうことをイメージ発起させるように工夫をしているし、
それだけではなくて、人と人の間に流れる空気や
気分というものまで表現しようとしている。

さらに、そういう気分を理解できないと、
つまり想像力がないと、お話自体が理解できない
はずの物語のアニメだったりするわけですよね。

アニメやゲームのオタク=想像力がない

と言ってしまえるほうが、想像力ないんじゃない?
っていうか、自分がちゃんとアニメやゲームに
触れてから語ろうよということなんじゃないですかね。

「でも、そういう人が危ない事件を起こす」
なんて言いますが、
それだと、オタクじゃない人は事件を起こしてない
みたいな言い方ですよね。
だったら世界はもっともっと平和でしょう?



ドラマ版を全部観てしまったら
アニメも見たくなって、一本でコンパクトに
このシリーズの良さを味わえる作品を選びました。

「劇場版 弱虫ペダル」

インターハイを終えた総北高校自転車競技部。

坂道くんが登校すると学校には
インターハイ優勝を祝う垂れ幕が
校舎にデカデカとかかげられていました。

自分たちの成し遂げたことに改めて
驚く中で、三年生たちは引退間近…

そんな自転車競技部に九州“火の国”
熊本で開催される「やまなみレース」への
出場の誘いがきます。

主将の金城は、インターハイ出場メンバーで
参加すると発表するのですが、
そのころ巻島は単位を繰り上げて9月から
イギリス留学をすることになっていました。

一方、総北の出場を聞いた箱根学園も
普段は出ないレースだが今年は出場することに。

巻島抜きの5人で熊本に乗り込む総北メンバー、
そして、京都伏見、広島呉南…
全国からあの競合たちがまた、続々と
熊本に集まってきます。



実は昨日は熊本でお仕事。
地震の後も何度か行かせて頂いています。

熊本城横の道も何度も往復しています。
このアニメは2015年、地震前ですね。
その熊本城からレースがスタートする。

今回の映画は、テレビでじっくり描かれた
インターハイのように本来はじっくり描いて欲しい
二日間にわたるレースを、
レースに参加する前のエピソードからゴールまでを、
90分で描いています。

だから、テレビとは違った時間の流れ方ですね。

「ホビット」シリーズと「ロード・オブ・ザ・リング」
シリーズの違いみたいに、
まったく同じ見方をしようとすると、
ついて行けなくなったり、面白くなくなったり
する人もいるかもしれません。

それだけに、マンガやアニメで観たことがなかった
わたしの弟は、劇場版で初めて「弱虫ペダル」
を観て、面白かったと言っていました。

比べるものがないから素直に観れたのでしょう。

テレビアニメのハイライトを上手い具合に
新しい物語の軸上に配置して見せてくれていますから。
「踊る大捜査線」の劇場版を観てから
テレビシリーズを後で観はじめた…というのと同じように
この劇場版から「弱ペダ」に入っても良いかも。

そんな映画です。

そしてとにかく疾走感があって、熊本の大地を
見事に描いた背景がキレイで、何度も観かえしたくなる。
だからブルーレイで買っちゃったんです。

さて、お話ですが、

坂道くんが憧れるエースクライマー
三年生の巻島先輩が、留学のために
レースにでられない!?

ということで元気が半減する坂道くん。

人がいるのといないのとでは、
人間の気持ちや、その気持ちから湧きだす
パワーってこんなに違うんだということが描かれている。

それは、本当に人と一緒に生きている人、
人と一緒に何かを頑張ったことがある人でないと
描けないことですよね。

テレビでも最初のシーズンで
インターハイ出場メンバーがエンジンをくむシーンがあります。
そこで田所先輩の隣の鳴子くんが
「おっさんグローブ臭いねん」と文句をいいます。

わたしの息子がゴルフをするので
使い込まれたゴルフ用のグローブの感じは
よく分かります。

田所のグローブは汗やら何やらで
ボロボロなんでしょうね(笑)

また、ドラマ版の最終回、インターハイ
スタート前に、選手が準備をしているところで
坂道くんがほかのメンバーを観ながら
「こんなに凄い人たちと走れるなんて…」
とナレーションで呟きます。

そのカメラワークも編集もその高揚感を
本当に味わったことがある人でないと
出せないだろうなというつくり方でした。

だから、観ている方が坂道くんと同じように
“あこがれの先輩と一緒に走れる元気”や
“友達と一緒に走れる喜び”を
感じることができる。

それを感じることができると言うのは、
想像力があるからですよね。

面白い物語というのは、そういう部分に
必ずリアリティが潜んでいます。

アニメやゲームが好きなオタクを
想像力がないという偏見でみるのは、
本当は自分たちの知らない世界にハマっている
ということが怖いだけなんじゃないでしょうか?

坂道くんは運動部の人に偏見を持っていました。
自分とは違う世界の人だちだと思っていたから。

それと一緒だと思うんですよね。

想像力がないなんて、それこそ想像力のない言葉で
壁を作らずに、その世界のことを少しでも知ろうとして
観た方が自分の“モノの見方という世界”が
どんどん変わっていきますよね。


                全ての物語のために








posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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