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2016年10月19日

ドラマ「Chef〜三ツ星の給食〜 #1」ネバーギブアップの深度



女性が強くなったと言われる今日この頃。

男性が大人しくて、女性が言いたいことをずばずば言えば
それで強いだの弱いだのが決まるのか?

そのあたりの捉え方というのは、
その人の精神的な成長度を如実に表しているように思います。

そして、メディアが「女性が強くなってきた」
というとき、多くの場合が残念な表現になっている。
わたしはそこが気に入りません。

わたしは女性が強いことも大歓迎だし、
むしろ、個人的な好みとしても強い女性の方が好きです。

しかし、例えば「明るい性格」「暗い性格」と言ったときに

賑やかな人=明るい人、大人しい人=暗い人

と思っているのは子どもの捉え方です。

明るい人、暗い人、
これは実は賑やかな人の中にも、静かな人の中にもいますよね。

要するに、自ら本当の意味でのポジティブ思考で
前向きに生きていける強さを持っている人を「明るい人」といい、
いろいろなことを卑屈に捉え後ろ向きに解釈してしまう。
すぐに自分がバカにされていると思ってカッとなったりする人なんて
その典型ですよね。消して静かでも大人しくもない。
でも考え方が後ろ向き。そういう人が「暗い人」です。

「強さ」「弱さ」もそんな風に意味の捉え方が
おかしな感じになっていることがある。

子供に「強さ」を教える時に対になるのが「優しさ」です。
本当の優しさと本当の強さはセット。イコール。

でも、ここで取り上げたい、女性が強くなってきている
と最近社会的に言われるときの「強さ」「弱さ」への捉え方は
また少し違った意味での話しです。

ここは、ちゃんと考えないと、
わたしたち日本人の稚拙さを世界に見せびらかしながら
精神の幼稚化を推し進めて行きかねないと思っています。



今回は、本当にドラマは観ないかも…
と思っていたのですが、たまたま観たらグッときた!
というドラマとの出会いはやっぱり嬉しいですね。

ドラマ「Chef〜三ツ星の給食〜」 第1話

を観ました。

森の中で猟銃をぶっ放し鹿を仕留めた女は、
三ツ星レストラン「ラ・キュイジーヌ・ドゥ・ラ・レーヌ」の
総料理長・星野光子(天海祐希)でした。

副料理長他スタッフたちが出迎えるなか、
鴨料理の予定を鹿に変えると言って、
下ごしらえをさせる光子。

そこへ、オーナー・篠田章吾(小泉孝太郎)が
雑誌の記者たちを引き連れてやってきます。

その日の予約の上客、有名な料理評論家は
鴨料理を楽しみにくるのに勝手に鹿料理に変更した
光子と店の経営を担っている篠田は火花を散らして対峙します。

やがて店は開店し、予約客が案内されていくなか、
外から店内をみている女性・高山晴子(川口春奈)は何者なのか…

翌朝、光子は、昨夜料理を食べた料理評論家たちが
全員食中毒を起こしたと聞かされます。

篠田から辞職を迫られ、自分は引く手あまただと
高をくくり辞職受け入れる光子。

しかしその後、食中毒のニュースは世界中に発信され、
もともとテレビでも活躍していた光子の評判は地に落ちます。

それまであった多くの引き抜きの話もすべて白紙となり、
光子の預金残高は¥33に…。

そこへ、テレビプロデューサー・矢口早紀(友近)から、
光子を雇いたいと言っているところがあると連絡が入ります。

新しい仕事場と聞いてやってきたそこは、三つ葉小学校。

三ツ星シェフの自分が子供相手の給食なんて…
と拒みますが、矢口に乗せられて仕事を受けるになります。

しかしそこには、栄養士兼調理師・荒木平介(遠藤憲一)がいて、
決められた予算と決められた栄養を与えられる料理を作れと迫ります。

子供たちが給食を残すのは、給食が不味いからだ…
テレビでそう公言していた光子は
子供たちが食べたことのない本物の味を教えてやると
啖呵を切って挑みますが…。



いいですね〜!今シーズンは、
「IQ246〜華麗なる事件簿〜」以外は
ほぼほぼチェックしていなかったのですが、
念のために録画していたこのドラマ。

1話目はわたしの好みにドンピシャでした。

「営業部長 吉良奈津子」よりも好みに合います。

吉良奈津子と同じように“強い女性”のドラマです。

しかし星野光子、のっけから天狗の鼻を折られる。
信じていた同僚に裏切られ、
それまで祭り上げられていたメディアに逆にバッシングを受け
全てのレストラン(日本だけでなく海外も)から
総スカンを食らって、やっと見つかった新しい仕事は
小学校の給食のおばちゃん。

それでもやってやろうじゃないかと挑んだ
給食作り…

それまでの苦難は、全て元オーナー・篠田の
卑怯なでっち上げによるもので、
光子の実力には関係がありませんでした。

しかし、子供たちを相手に料理を作るのは、
正真正銘、光子の力です。

しかも、初回は決められた献立ではなくて、
光子の自由に作ってみていいという校長の許可もある。
光子はまた勝手に材料を仕入れて、
「本物の料理」を作ります。

その結果子供たちの反応は…
本当の意味で、光子の天狗の鼻が折れたのは
この時だったでしょう。

それでも光子は強い女性です。
何度でも自分を信じて立ち上がる。

ただ、最近はよく女性が強いと言われたり
実際に吉良奈津子やこの星野光子のように
強い女性を主役にしたドラマも多い。
朝の連ドラも「強い女性」という意味ではそうですよね。

問題は、わたしたち受けてがその強さをどう受け取るか?
です。

エンターテインメントの作り手たちは
受け取り方は観る人にゆだねるという
心意気の人たちが多いです。

実際に、どんな感想を持とうが、どんな風に楽しもうが
それは観た人の自由。
解釈にしてもそうなのですが、
そういう話とも、今回の話はちょっと違います。

子どもに「強さ」を教える時に、
弱い者いじめをしろ、それが強さだって教えないでしょう。
それと同じ。

今回の光子、強いです。
挫折しても挫折しても折れないで自分を貫く。
そんな強さも確かにもっているし、
わたしたちはそういう強さに心打たれる。
主人公が女性なだけで、昔からの
多くの場合は男性で描かれたヒーロー像と同じ。

「ロッキー」もそうですよね。

「わたしがつくる料理はいつだって最高なの!」
素晴らしい自信だし信念です。

でも、子どもたちが自分の料理をマズイと言ったとき。
その現実をまざまざと突きつけられたとき…

問題はここからです。
もちろん、ここからこのドラマがスタートするわけだし
それを踏まえて次回からも観続ける人たちは
理解していると思いますが、

その挫折を味わっても、自分の料理を信じるというのは
その強さというのは、今までの自分のままを信じ
マズイと言われたことを否定する。
わたしはわたしのやり方だけを貫くという強さではない
ということですよね。

子どもたちがマズイと言った現実を受け止め、
自分が知らなかった事、見えていなかった事、
自分の非を認め、改善改良していく。

更に成長する、新しい自分に生まれ変わる。

だから光子は、自分が天狗になっていたことを思い知り
天狗になっていた自分を認めたうえで
それを受け止め自分の中で消化して昇華させて
それでも「わたしの料理はいつだって最高なのだ」と
自分の自信を“生まれ変わらせる”強さを持っている。

ということですよね。

決して、「わたしの料理がマズイ?そんなはずがない!」
と認めないという自信の持ち方ではなくて、
「子どもにとっては不味いんだ」とちゃんと認めることができる。

そういう強さなんだということですよね。

前回の記事で法門寺沙羅駆が言っていた「真実と向き合う覚悟」
をわたしは自分の本当の感情と向き合う覚悟という風に置き換えました。

女性が強くなったというとき、何でもずけずけすばずばと
言いたいことを言える女性の立場のことを表現し、
メディアによるそのような報道を、
女性も男性も勘違いして受け取っている人も中にはいる。

でも、男の世界も元々からしてそうですが、
自分の弱さを隠すために相手を攻撃する人なんてごまんといます。

それは強さではない。むしろ弱さの証明です。

そのあたりの機微がわかっているかどうかで
このドラマの面白さの深度が観る人によって全然違ってくるなと
観ていて思いました。

光子がああいうキャラだけに…

これ、次週もたのしみだな〜



                     全ての物語のために



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posted by ストーリーセラピスト at 08:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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