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2017年02月18日

ドラマ「スーパーサラリーマン左江内氏 #5」“相手の課題”に介入しなくてもできることがある



心理カウンセリングを学んでいることを伝えると
悩みを語りだして、解決策を答えとして
求めてくる人がいます。

しかし、プロの心理カウンセラーは
カウンセリングルームに入る前に
毎回自分に言い聞かせるそうです。

「悩みの解決は相談者の人生の宿題、
カウンセラーがその宿題を取り上げてはならない」
と。

先日紹介したドラマ「嫌われる勇気」第5話のテーマ。
『課題の分離』を自分に言い聞かせるんですね。

「化物語」の忍野メメがいう、
「助けない」「君が勝手に助かるんだ」
「僕はそれをほんの少し手伝うだけ」

こういう姿勢はまさにプロのカウンセラーそのもの。
なんですよね。

でも、わたしに悩みを打ち明けてくれて
答えを求めた人にそういう話をすると、
「え〜!じゃあ意味ないじゃん!!」
と言われます。

たいして本気で悩んでいない人ほど
そのような反応になります。

本気で悩んでいる人には、こちらも本気で接する。

つまり忍野の言う、「手伝うだけ」の部分に
本気になるんですね。
それは、具体的にどんなことなのか…



初めて紹介しますが、ずっと観てました。
「勇者ヨシヒコ」シリーズや「アオイホノオ」の
監督さんが脚本・監督をされていて、
原作は藤子・F・不二夫。毎回笑って元気になっています。

ドラマ「スーパーサラリーマン左江内氏」
第5話


を観ました。

左江内(堤真一)は上司の簑島(高橋克実)に
おごるから飲みにいかないかと誘われます。

簑島は左江内に人には言えない
相談ごとがあったのです。

それは総務課の藤崎(本田翼)という
女性社員との関係についての悩みでした。

藤崎から食事に誘われた簑島は、
彼女と居酒屋で飲むことになり、
酔っ払った簑島がふと目を覚ますとそこはホテル。

そして「また連れて行ってくださいね」と、
藤崎からの置き手紙が残されていたのです。

その上、別れるというなら金を払えと
要求までされていると…。

穏便に済ませたい簑島は、かつて藤崎の上司だった
左江内に、彼女を説得して欲しい頼みたかったのです。

その晩、左江内は妻の円子(小泉今日子)との間で
不倫についての話題が持ち上がります。

もし左江内が不倫したら「リアルに殺す」と円子。

左江内は、藤崎を説得するために
彼女を飲みに誘いました。

簑島のことが好きだったと落ち込む藤崎をなぐさめながら、
どんどん飲む左江内。

左江内がふと目を覚ますと、そこはホテルで
「今夜は慰めてくれてありがとうございました」と
書かれた藤崎からの置き手紙が…。



本田翼さんがゲスト。カワイイですね♪

さて、その本田さん演じる藤崎。
若さと美貌を利用して悪だくみ…

ですね。

おじさんたちの下心や優しさに付け込んで
だましてお金をせびってくる。

でも観ていると、そこに隠された
彼女の事情が見えてきます。

スーパーマンの能力のおかげで
それでに気づけた左江内氏は、
あるビルの出口で彼女を待ち伏せます。
そして出てきた藤崎に穏やかに言いました。

「話を聞かせてもらえるかな?」

嘘に嘘を重ねていた藤崎が
本当のことを話すきっかけがここでした。

左江内氏の場合は事情を知った後、
スーパーマンの力で解決してしまいますが、
当然、わたしたちには違うやり方がある。

でも、この藤崎が本当のことを話し始めた
ポイントこそ、相談を受ける側の姿勢の
第一歩目、なんですよね。

「あなたの話を聴きたい」

この意思表示を、カウンセリングでは
ドアオープナーと言ったりします。

心の扉を開くきっかけ、投げかけ…。

そして話を聴くことこそが
最大のサポート…悩みから
「自分で勝手に」助かってもらうための
「手伝い」なんですよね。

ただし、ただ話を聴いていればいいのか?
というとそうはいかない。

だからカウンセリングやコーチングという
専門的な技術まで登場するわけですね。

相談者の思考の鏡になってあげる、
相談者が言っていることを聴いて
「こう感じたんですね」「こう考えているんですね」
とフィードバックすることで、
相談者が自分で自分の思考や感情を
客観的に見れるようになり整理しやすくなる。

自分と向き合い、自分を知り、受け止め
さらなる一歩の方向性を見出す、
それができるから前に進むことができる。

その手伝いということですよね。

ドラマ「嫌われる勇気」の課題の分離の話で
青山が自分は自分、人は人と線を引くことを
放任や無関心など突き放したものと
混同しているようでしたが、
アドラー心理学も、心理カウンセラーも、
…そして忍野メメも(笑)
決して放任や突き放しているわけではなく
ちゃんと、話を聴き、共感し寄り添っているんですね。

わたしが青少年に「物語シリーズ」を勧めたい理由。
青少年の親たちに進めたい理由も、
そこにあります。

自分と他者の境界線を認識できること、
課題の分離をできることは
精神的自立の必須条件。

そのうえで、共感を持ち、寄り添って生きる。
手を差し伸べあいながらともに生きる
そんな人間関係の構築。

依存ではなく、自立したうえでの
健全な相互依存。

その感覚をもつこと。

左江内さんはエンタメとして
スーパ-ンマンの力を使いはしましたが
スーパーマンの力がなかったとしたら?

それでも、しかるべきサポートはできますよね。
相手の課題に介入はしなくても
相手のためにできることはある。

むしろその方が相手のためにもなる。

“課題の分離”を学んだからと言って
殺伐としないで、温かい心で
人と接して欲しい欲しいと思います。


              全ての物語のために

















posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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