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2017年10月19日

スペシャルドラマ「BORDER 衝動〜検視官・比嘉ミカ〜」自分のボーダーラインも知っておこう



息子のクラスメイトが教室で
若干かんしゃくを起こしたことが
あるそうです。

そのときのクラスメイト行動が
暴力的で息子もその暴力衝動の
標的になったと。

どうやら、ヤンキーとか一般的にいう
「ヤンチャ」な子ではなく、
逆にその年齢にしてはだいぶ
幼さの残るタイプの子で、
他のクラスメイトも聞き分けのない弟
みたいな存在として認識している様子。

それでも体格は中学生ですから、
イスを振り回したりと下手をすれば
誰かが大けがをしかねない。

自分にその暴力の矛先が向いたとき
息子は一瞬反撃衝動を覚えたのですが
クラスの女子の一言でぐっと
こらえることができたと言います。

「どっちも悪いってなっちゃうよ」

喧嘩両成敗と言いますが、
やられたらやり返すも紙一重。

確かにその女子の一言は真理ですね。
クールです。大人のわたしもシビれる。

まさに、ここから先は踏み込んじゃダメ
というボーダーラインをしっかりと
見極めている人間の発言ですね。



金城一紀さんの原案・脚本でドラマと
マンガと小説で展開された作品
「BORDER(ボーダー)警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」
のスピンオフが今月深夜に2週連続、
前後編で放送されました。

スペシャルドラマ
「BORDER 衝動〜検視官・比嘉ミカ〜」


を観ました。

比嘉ミカ(波瑠)は、
永正大学医学部法医学教室の教授、
浅川透(石丸幹二)のもとで助手として
働いていました。

充分に検案・解剖の経験を積んだはずなのに
独り立ちさせてもらえない現状に、
釈然としないものを抱えているミカ。

そんな折、都内にある西原署の管轄内で、
女子中学生が絞殺体となって見つかります。

突然、同級生を襲った非業の死…。
学校では知らせを受けた同級生、
小椋明音(清原果耶)たち。

生徒たちは悲しみや恐怖の中、
集団下校をすることに。

一方、ミカは浅川に連れられ、
遺体発見現場へ向かいます。

「何か気づいたことがすぐに報告しろ」

出世のためにミカの能力を利用している浅川は
通り一遍のプロファイリングを展開するばかり。

西原署の刑事・中澤史明(工藤阿須加)は
そんな浅川と衝突。

浅川がテレビ出演で名を売ろうとしている中、
第二の中学生の他殺体が発見され、
連続殺人事件へと発展してしまいます。

捜査線上に浮かんだのは…。



2014年の4月期のドラマとして
「BORDER(ボーダー)警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」
が始まった時はとても期待して観ていました。

何しろ金城一紀さんの新作でしたからね。

毎週観てはいたのですが、
今となってはつらかった印象しかありません。

面白かったのは間違いないのですが
ドラマの中で描かれる犯罪が
残忍で、小栗旬さん演じる主人公の
正義感からの苦しみも
観ている側の共感を誘ってさらにツラい。

この三年、一度ももう一度観たいとは
思えませんでした。

それはドラマ最終回の衝撃が
強かったからだと思います。

エンターテイメント作品には
法では裁けない悪を法の外で裁く
ヒーローが描かれることはよくあります。

わたしが好きな
「ワイルド7」「ダーティーハリー」
「コブラ」「西部警察」
「ポリスストーリー香港国際警察」
などなどはその代表でしょう。

しかし「BORDER」はそう作品、
つまりエンターテイメントでスカッと!

というテイストとは違って
エンターテイメントなのに深刻に
苦しくなってしまいました。

今回のスピンオフ作品「衝動」も
そうですが、扱っているテーマが
およそ常識とはかけ離れているのに
日常に潜んでいるかもしれない“悪”を
扱っているからだと思います。

今回の「衝動」もいたたまれない内容でした。

残忍。
実際に人の痛みを全く理解できない
サイコパスというのは在るそうですね。
でも、わたしが納得いかないのは
そう言う人間も自分を守ろうとする事です。

人の人生はメチャクチャにしておいて
自分の人生は守ろうとする。

自分の人生がカワイイなら、
人の人生も理解できて良さそうなものですが
それはどうでもいい。

それって、幼いころは多かれ少なかれ
誰しも持っている部分かもしれません。

わたしも未だに
「あちゃ〜自分のことしか考えてなかった〜」
と反省することがありますが、
幼さですよね。

本当は誰の中にもあるけど
他の部分がしっかり育つから
それが身勝手なことだとわかるし
人の気持ちを想像して共感する力も育つ。

その力が育たなかった人たちがいる。

ということでしょう。
現実にそんな人がいるから
痛ましい事件がなくならないのでしょう。

でも、本当に身勝手ですよね。
だったら、おまえ人を傷つけていないで
自分だけを傷つけて喜べよ!
人に迷惑かけないでひとりで死ね!

みたいに、過激な気持ちにもなっていきます。
自分の家族がそういう輩の
身勝手な衝動の被害に遭うなんて
想像してしまうともうそれだけで
わなわなしてきちゃう。

でも、これがボーダーラインですよね。
自分がそれを実際に行ってしまうと
自分もあっち側の人間になってしまう。

だからその手前で踏みとどまれなきゃならない
そのためにはそのラインが見えていることが
まず肝心。

自分で気づいてコレだと思えることが大事。
息子のクラスメイトの女子には
本当に感謝しています。

息子もわかっているから葛藤したのでしょうが
その葛藤のさなかに「やれやれ!」
と逆に背中を押してしまうような
友達ではなくて

そこがボーダーラインだよと
明確に言葉にして示してくれる
まっとうな言葉をくれたわけですから。

息子にとっても、将来を左右する
とても重大な瞬間だったはずです。


        全ての物語のために










posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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