2017年09月13日

「スキップ・トレース」この人がチャレンジし続けているから



ジャッキー・チェン作品で一番好きなのは
「ラッシュアワー」です。

という人は多いようです。

しかし、実を言うと「ラッシュアワー」で
ジャッキー・チェンのファンをやめた人も
多いのです。

今でこそわたしも好きな作品ですが、
公開当時、初見ではわたしもガッカリした
うちのひとりです。

なぜなら、それまでのジャッキー映画の
楽しみ方では物足りないことこの上ない。

そんな作品だったのです。

毎回、観客がヒヤヒヤするような
あっと驚くスタントを作品の中でみせ、
爆発的なパワーのアクションで魅せる。

そんな香港映画の王様的な作品が、
ジャッキー映画だったのです。

しかしその香港映画としてアメリカで
ヒットした「レッド・ブロンクス」
でそれまでの流れが終わり。

つづくハリウッド制作作品
「ラッシュアワー」は、香港映画で
それまでジャッキーがやってきたことを
ストーリーの中に取り入れて
スポッとハリウッド映画の小品に収まって
しまったような感じ・・・

だから、それまでのファンの中には
ジャッキーはもう終わった・・・という人も
沢山いました。

でも、「ラッシュアワー」は、
それまでジャッキー映画や
香港映画を見なかった映画ファンには
受け入れられました。

マニアックな香港映画ではなく
ハリウッド映画ですから。

だから世界中で大ヒットしたんですね。

当時ジャッキー・チェンは40代。
イギリス領土だった香港が中国に返還され
多くの香港映画人たちがハリウッド進出して
いた時期でした。

あれから20年近く。

また、当時彼のファンになった人たちから
「ジャッキー・チェンはもう終わったね」
という声が聞こえているのが昨今です。

ハリウッド映画を代表する他の作品には
なかったジャッキー・チェンスタイル。

アイディア満載のアスレチックアクションと
その愛嬌のあるキャラクターで
新しいファンを魅了したのも終わり。

はっきり言って60歳を過ぎているわけですから
そんな彼に今までのような仕事を
期待するのもおかしな話ですよね。

でも、ジャッキーはこの「ラッシュアワー」
以降の20年間も実に様々な変貌をして
魅せてくれていました。

「ラッシュアワー」と同じ頃の名シリーズに
「シャンハイ・ヌーン」「シャンハイ・ナイト」
という西部劇があります。
このシリーズもいいのですが、
同じ頃の冒険映画で古典名作
「80日間世界一周」を映画化した
「80デイズ」はジャッキー・チェンが
見事にハリウッド製のファミリー向けの
冒険映画と融合した作品でした。

この作品でわたしは「ラッシュアワー」で
ガッカリした自分から解放されて
本当にジャッキーが開拓している
新しいジャッキー作品を楽しめる自分に
なりました。

それ以降も香港映画としては
様々なチャレンジを続けています。

興行的に芳しくない作品が多いのも
飽くなきチャレンジを続けている証拠です。



さて、きっと既視感たっぷりだろうと
全く期待せず、息子が喜ぶからと
彼を連れて

「スキップ・トレース」

を観てきました。

相棒を殺した犯罪王ヴィクター・ウォンを
9年間追い続けてきたベテラン刑事、
ベニー・チャン(ジャッキー・チェン)。

しかし行き過ぎた捜査が仇となり
担当からはずされることになります。

一方、マカオのカジノでいかさまで
勝っていたアメリカ人詐欺師、
コナー・ワッツ(ジョニー・ノックスヴィル)
は、ロシアで騙した相手に追われていました。

ベニーのもとにはヴィクター・ウォンの
犯罪に巻き込まれた亡き相棒の娘、
サマンサ(ファン・ビンビン)
が助けを求めてきます。

救うため、事件の鍵を握る詐欺師コナーを
追ってロシアへ向かうベニー。

マフィアに捕らえられていたコナーを
無事に確保するベニーですが相手は詐欺師。

ベニーから逃げようとするコナーは
ベニーのパスポートを燃やしてしまいます。

さらに、ヴィクター・ウォンの手がまわり
ベニーもコナーの共犯者に・・・



やられました。
期待していなかったのも
良かったとは思います。

確かに既視感たっぷりです。
そりゃあそうです。
なんてったって何十年もジャッキーが
培ってきたジャッキーアクションを
何十年も見続けてきたファンが観るのですから
今更、既視感に文句を言うなという話です。

しかし、一つ一つのアクションのアイディアは
やっぱり新しいし、今回は何よりも
最初から最後まで普通に引き込まれて面白い。

久しぶりになにも考えずに楽しめた
ジャッキーアクション映画でした。

なぜでしょう。
これはジャッキー・チェンとの初の組み合わせ、
「ダイハード2」や「クリフハンガー」の
レニー・ハーリン監督作品ということが
非常に大きな功績を果たしていると思います。

全編通してジャッキー・チェンらしい
作品なのに、小気味良く面白く観れる。

下手に監督の個性を出してくるわけではない。
でも面白い。

キャラクターなど全体的な部分で
比べると「ラッシュアワー」には
かなわないのかもしれませんが、
最初から最後まで観客を引っ張っていく
“おもしろさ”としては断然この
「スキップ・トレース」でしょう。

同じ素材でも、料理人が変わればホラ、
ちゃんとおいしくできるでしょう?

ってな感じでした。

さて、ジャッキー・チェンのチャレンジは
まだまだ続きます。

12月にはまたまた冒険してるな〜
本当に大丈夫かな〜(笑)

「カンフー・ヨガ」の公開も決まったようです。

お正月映画って、思い切っていますね。

その後にはピアーズ・ブロスナンと競演の
シリアススリラーアクションもあります。

この人はどこまでチャレンジを続けるんだ!?

まだまだわたしは楽しみ方を柔軟に
変えていかないといけないようです。


      全ての物語のために










posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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