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2016年06月29日

ドラマ「ウォーキング・デッド シーズン6 #13 張り詰めた糸(The Same Boat)」一番間違った強さの工夫



わたしたちは、成長の過程で、
さまざまな工夫をします。

道具の使い方や、物事の進め方といった
実務的なことはもちろん、
精神的な部分でも、工夫をしますよね。

世界は自分が見ているようにそこに在る。

世界がつまらないものなら
それはわたしたちがつまらない人間だから。
あるいは、つまらないものとして
わたしたちが見ているからです。

そうやって、物事のとらえ方を変えることは
幸せ力の大きな工夫といえるでしょう。

とらえ方で感じ方も変わる。

でも、苦しみや辛さから逃れるために
その心が、間違ったとらえ方を
選択してしまうことがあります。

間違わせてしまうものの代表。

それが「怒り」です。



毎回、その回ごとに明確にテーマを打ち出してくる
ハイレベルなサバイバルドラマ。

ドラマ「ウォーキング・デッド シーズン6」
第13話 「張り詰めた糸(The Same Boat)」


を観ました。

“救世主”のアジトを襲撃し、
一網打尽にしたと安堵していましたが、
フェンスの外では見張りをしていた
キャロルとマギーが“救世主”の
生き残りのメンバーに囚われていました。

キャロルとマギーについて話しをしようと
無線で呼びかけてきた女に
リックは捕虜となった者同士を交換しようと
取引を持ちかけます。

しかしリックたちが捕まえた捕虜は1人。

女は「2対1では割に合わない」とはねつけます。

別の場所へ連行され監禁されたキャロルとマギーは
“救世主”のメンバーがまだ大勢残っていることを知ります。



キャロルは弱いふりをしているのか
それとも身重のマギーや赤ん坊のことを
本気で心配しているから…?

と思わせるほど、弱く怯えているように見えます。

“救世主”のリーダー格の女は
昔の自分を見ているように感じたのか、
世界がウォーカーであふれかえるようになる前に
自分が秘書をしていた時の話をし始めます。
そして、こんな世界になって、
自分が何を失い、何を捨てたのかを…。

それは、「そうやって私は強くなった」
と言わんばかりです。

しかし、語っている間、
彼女は自分の怒りを、終始露わにしていました。

キャロルの態度は
自分たちの命の危険を
嘆いてのことではありませんでした。

自分や仲間を危険にさらした者たち、
自分たちを拘束しているこの女たちは
やがて私に殺される。
私はまた、人の命を奪わなければならない…

そういう嘆きだったようです。

誰もが強くいられず、誰もが良い人間ではいられない。
誰も彼もを信用するわけにはいかない危険な世界で
それでも愛する人たちは自分が守っていく。

その覚悟と悲しみを背負って、
そのことに疲れ始めているキャロル。

対して、“救世主”のリーダー格の女は
自分たちを裏切った世界を呪い
愛でつながった仲間ではなく、
自分が生きるために支配している仲間を従えて
その怒りの感情、憎しみの感情をもって
「私は強くなったんだ」
と言っているんですね。

昨日は、アニメ「機動戦士ガンダムユニコーン」から
「悲しいからって、感じる心をなくしちゃダメなんだ」
というバナージの言葉から、
不感症になること、辛さを感じなくなることが
強くなることではないんだということを書きました。

辛さを感じない、感じていないと思い込む。

怒りに頼らずに、諦めなどで
不感症になるというのはある意味
高度なことなのかもしれません。

対して、怒りを発露させるというのは
もっとも原始的な方法ですよね。

本能ですから。

でも、このリーダー格の女はその怒りによって
その怒りを持つことを強くなることだと
勘違いしてしまっている。

だから、強くあるために怒り続けないといけない。
憎み続けないといけない。
怒りや憎しみにしがみつき続けないといけない。
…と思っている。

悲しさや辛さを感じたら、
それは弱い自分に戻るということだと思っているから。

だから、目の前で嘆くキャロルを
弱い女だとおもっているんですね。

バナージが言っている
「感じる心を無くしちゃいけないんだ」は
精神的にとても高い段階のセリフですよね。
この女がやっていることよりも数段高いステージの話。

この女はもっとも原始的で幼稚な「強さの勘違い」
簡単か難しいかも考えなくていい。
もっとも低レベルな「強さの勘違い」

こういう勘違いをするのを
人間的に「弱い」っていうんですよね。

「強さの勘違い」にも、段階がある。

キャロルは強いです。
悲しいことを悲しいと感じ、
自分の矛盾も受け入れる覚悟も持っている。

でも、このシーズン6では、
キャロルが今の強さの限界を感じているようです。
次のステージへ成長するのか?
または違う展開が訪れるのかはわかりませんが…

とにかく、怒りを振りかざして
強くなろうとするのは、弱さの補強にしかならないので
自分のためにも、自分が大切な人のためにも
気を付けておきましょう。


              全ての物語のために









posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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