お知らせ 2019年10月1日からこのブログ
「あなたの幸せ力を引き出すストーリーセラピー【ストセラ】」は
https://storytherapy.net/
へ移行します。

こちらのseesaa版は、これまでの記事のアーカイブとして残します。
今後とも、よろしくお願いいたします。

2019年09月20日

小説「フェンス越しのキャッチボール」その2 成長の階段を上るために必要な勇気

「フェンス越しのキャッチボール」 本城武則 著 ジュピター出版


小説「フェンス越しのキャッチボール」は現在アマゾン独占販売です!
注文したらすぐに届きました!!



自分の知らない世界を受け入れることと
自分が目をそらしていることに向き合うこと

この2つには共通したものが要りますね。

最近も痛感しました。

それは、今までの自分を手放し
新しい自分になる勇気。

でも、今を超える力を手に入れるには
この2つの成長からは
逃れられません。



小説「フェンス越しのキャッチボール」
本城武則 著 ジュピター出版


を読み終えました。

昭和30年代、福岡県の春日町。

福岡の博多の隣の田舎町。

敗戦の傷がまだ言え切らないこの町には
フェンスで囲われた広い敷地がありました。

そこは米軍基地。

フェンスの中には
米軍兵の家族が暮らす住宅もあり、
映画館やレストランなども充実しています。

フェンスの中に異国の街がある。
そんな場所でした。

春日町の小学5年生の健太郎は
学校が終わると、
いつも野球を楽しんでいました。

みんな雑巾を縫い合わせたような
グローブやミットを持ち寄って
一つのボールを大切にしながら
空き地で野球をやる。

健太郎は近辺では剛球で有名です。

しかし、彼のけんかっぱやさもあり
周辺の街の野球少年たちは
健太郎たちのチームとは
試合をしてくれません。

自分たちのチームは強い。

そんな自負もあるようです。

そんな彼らがどうしても気になったのは
米軍基地のフェンスの向こうにあるグラウンド。

まともな道具もなく空き地で
練習をしている貧しい春日町の少年たちにとって、
フェンス一枚隔てた米軍基地のグラウンドは
憧れの世界でした。

整備された地面に立派な設備。
そこで野球に興じている
同じ年頃の肌や目の色の違う少年たち。

彼らは本物の立派なグローブやバットで
練習をしています。

キラキラ輝く世界。

しかし、戦争で負かされた敵国…

大人たちは米軍側も春日町の人たちも
お互いに距離を置いてピリピリしています。

それでも子どもたちは好奇心にはかないません。

それは米軍基地内の少年たちも同じでした。

フェンス越しのキャッチボール…

…それはすぐに少年たちの交流につながりました。

春日町の少年たちにとっては
フェンスの中のアメリカの町並みは
観たことのない別世界。

それはアメリカの少年たちにとっても同じで、
日本の街…商店街の活気や
ファンタスティックな駄菓子屋は
観たことのない別世界だったのです。

健太郎と金髪の少年ジミーは、
すぐに親友になりました。

しかし、親たちにとってそれは
喜ばしいこととはいえず……

そんな緊張感の中、ある事件が起こります。

…暗闇に光さす小さな穴…金髪少年の鮮血…
…森に横たわる少女…犬の遠吠え…
…小さな長屋を照らすアメ車のヘッドライト…
…米兵に囲まれる男…
…飛び交う白球…少年たちの涙…
…ペダルとマント…

少年たちの運命は時代の流れとは
無関係ではいられず…

小説「フェンス越しのキャッチボール」は現在アマゾン独占販売です!
注文したらすぐに届きました!!


いや〜イイですね!!

時代背景や設定を読むと
戦争やそれにまつわる重く悲しいお話しなのかな?

みたいなイメージを持たれるかもしれませんが、
ちょっと違うんですよね。

いや、確かに戦争は大きなテーマの一つです。
そしれ彼らの運命もまた
決して手放し万々歳の
オモシロオカシイものではありません。

読んでいて何度か涙も流しました。

でも、なんて言うんでしょうね、
悲しくて辛い本ではないんですよ。

わくわくして、少年たちと一緒に冒険して、
悲しさや寂しさも全部ひっくるめて
宝物のように感じられるような読後感。

爽やかさはずっと貫かれているんですよね。

とっても読みやすい小説でした。

少年たちの真っすぐな「おバカさ」には
爆笑しながらも心打たれました。

少女のいじらしい努力にも(笑)

そんな中でもやっぱりオトナの世界も
垣間見えるんですが、ここが、
緊張感を生んでもいるんですよね。

また、これは読む人によっては
違った読み方をする部分なのかもしれませんが
その大人たちの描かれ方が
子どものたちの目線を通して描かれるんですね。

だから、伝わってくる緊張感も
子どもだからこその純粋さや真っすぐさからくる
緊張感だったりします。

スピルバーグの「E.T.」で描かれる
オトナの世界みたいな感じ…

って言ってももうそれもクラシックかな…


さて、本当に映画化して欲しい。
大切な物語。

宝物のような物語です。

日本人であることの誇りや
ひとりの人間としての誇り。

そして、そういうものを持つ者どうしが
心を通い合わせるのに
国の違いは関係ない。

例え、敵国として戦争で戦った国だったとしても。

「フェンス越しのキャッチボール」の中の
子どもたちにとっては、
フェンスを隔てたあっちとこっち
異国の世界が大冒険だったことでしょう。

おっかなびっくりだけどもワクワクもする。

だから知らない世界に
難なく飛び込んでいける。

わたしたち大人はどうでしょうか?

この物語に出てくる大人たちは
子どもたちの交流がきっかけで、
わだかまりを消すことができた大人も
多くいたのではないでしょうか?

古い価値観から新しい価値観への脱却。

これも知らない世界への
大冒険ではないでしょうか?

新しい自分になる…

そのためには自分が目をそらしている自分と
向き合わなければならないときもあります。

新た強い世界を受け入れられないのはなぜか?
なぜ古い世界に固執するのか?

そこにある自分の中の不安や悲しみや
意地だったり殻だったり…

目をそらしていた自分と向き合い
今のあるがままを受け入れて
前に進むと…

それはもう新しい世界の幕開けです。

だから、

自分の知らない世界を受け入れることと
自分が目をそらしていることに向き合うこと

には、同じ種類の勇気がいる。

わたしも先日その勇気が必要な時が来ました。

わたしの場合は性格上
いろいろなことに手を出したくなります。

あれもやりたいこれもやりたい。
あれもやらなきゃこれもやらなきゃ。

でも、自分の身体はひとつ。

時間も限られている。

そのなかで結果を出していくには
一点突破の集中力が必要な時がある。

そんなときに、突破もせずに
もう次のことをしたくなっていました。

でもわたしはああだこうだ言って
そうなっている自分を認めようとしませんでした。

そのままだと、
今までの自分と変われない。

多くのことをやりたくなる事自体はいい。

けど、いまやっていることは
到達したいと思った地点にまではまだ
到達していない。

それを自分自身に認めて
あらためて目標を目指せる自分になる。

人によっては簡単な事かも知れませんが
わたしの性格ではとても難しい事なのです。

それでも今回は向き合えました。
これからもまた
いろいろな誘惑に襲われるでしょうけれど、
コレだけは到達させたい地点がある。

そう思って、
いろいろやりたくなっている自分の衝動と
向き合って受け入れたのは
初めてかもしれません。

お!?これは目標を達成したときに
変われる予感がする!!

小説「フェンス越しのキャッチボール」は
そんな勇気をもった登場人物たちが織りなす
良質のエンターテインメント作品でした。

大人にも子どもにも読んで欲しい作品です。


          全ての物語のために

「フェンス越しのキャッチボール」 本城武則 著 ジュピター出版


小説「フェンス越しのキャッチボール」は現在アマゾン独占販売です!
注文したらすぐに届きました!!

























posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。