2017年08月02日

ドラマ「鈴木先生 Lesson1」その3 思春期のうちに自分の中で確認しておきたい武器を手にした時の感覚



武器を持つと気が大きくなる。
自分が強くなったんだと勘違いする。

これはおかしなことだと
頭では分かっていても
実際に自分で感覚として知っておくのは
大切なことだと思います。

気が大きくなるだけならいいですが
使ってみたくもなっちゃいますからね。

その感覚を知ったうえで、不要に持たない。

お金なんかも本当はそうですよね。

武器もお金も持っててもいいけれど
自分自身のメンタリティを
本当の意味でしっかりとしたものにしておかないと
人も自分も傷つけてしまう。

でも、そのためには実際に持ってみて
ああ、この感覚か…と実感してみる必要もある。

親は子への教育として、
大人は自分自身の教育として、
実際に手にしているときの感覚の感じ方と
その後の対処の学び方に関しては
考えておくべきでしょう。



おかげさまで息子もすくすくと育ち、思春期を迎えています。
親として、子の成長はこの上なくうれしいことですが
その年齢ごとに心配ごとも増えるし変わる。
そんな中、息子にこの作品を改めてみせています。

ドラマ「鈴木先生」
Lesson1


を観ました。

緋桜山中学で国語教師をしている
鈴木先生(長谷川博己)。

その日は2年生のクラス替え会議でした。

成績順に生徒を振り分けながら
微調整が行われていきます。

鈴木先生は彼自身が
理想のメンバーだと思う生徒たちが集まる
A組に興味を引かれます。

彼はさりげなく“小川蘇美(土屋太鳳)”を
A組に引き入れ、自分がA組を受け持ちたい
と進んで手を上げました。

その後、先生たちとOLの合コンに
体育教師の山崎先生(山口智充)と共に
出席者した鈴木先生。

OLの秦麻美(臼田あさ美)と出会い、
なんとなく良い雰囲気になりました。

しかし、酔った山崎先生から
強引に小川蘇美をA組に引き入れたことを
ヤキモチで責められてしまいます。

麻美からも誤解を受けた鈴木先生は、
言葉を慎重に選びながら
小川を引き入れたのは、
ある実験の為だと打ち明けます。

それは自分なりの教育理念を試す実験。

一見普通に見える生徒たちほど
心の中には鬱屈したものを抱えている。

優等生でも不良でもない
彼らの心の中を改革することにより、
理想のクラスを作り上げようという試み。

その為のスペシャルファクターが
小川蘇美だということでした。

そんなある日、家庭科室で
1年生が作ったクッションが
切り裂かれるという事件が発生。

前日最後に家庭科室を使った
A組の生徒たちに事情を聴くために
家庭科担当の足子先生(富田靖子)が
教室にやってきます。

すると、成績も優秀で人望も厚く、
健康優良児タイプの藤山高志(桑代貴明)が
バタフライナイフを持っていることが判明。

藤山は必死に失くしたと弁解するのですが・・・

一方、A組の岬勇気(西井幸人)が
抱えていた問題も翌日に判明します。

一見普通の生徒たちの抱える
その年齢のリアルな問題に
鈴木先生の教育理念が火花を散らし始めます・・・



超、実験的、野心的な作品。
視聴率は一桁だったにも関わらず、
複数の賞にも輝き、奇跡の映画化まで果たした
伝説の名作ドラマですね。

長谷川博己さんは色々な作品で観てきましたが
これほどハマってるな〜!と思える役を
わたしは知りません。

中学2年生のリアルな問題共に
大人たちの内面の問題も丁寧に描いている
貴重作です。

全体を通すと、思春期の問題らしく
性的なことへの問題が多く取り扱われます。

それだけでも、かなり濃い内容で
大人たちもしっかりと自分の内面を見つめながら
観ていく必要がある作品なのですが、
性的なこと以外の問題もなかなか見ごたえがあります。

第1話は中学2年生が小学4年生と
体の関係を持ってしまうという
ショッキングな内容と並行して、
興味本位でバタフライナイフを持ち歩いていた
生徒の問題も勃発します。

興味本位で持ち歩いていたら
何かを切ってみたくなった…

と、彼は言います。
これは非常に大切な問題ですよね。

そもそも、かっこいいとか憧れで
買ってみたのかもしれません。

でも買ってみたら今度は持ち歩いてみたくなる。
持ち歩いていると、ついつい切れ味を確かめたくなる。

護身用に持ち歩いていたナイフで
人を刺してしまった…
なんて事件はよく起こりますよね。

わたしもこの感覚はよく分かります。

わたしの場合は幸い幼少のころから
カッターナイフや彫刻刀など
刃物を使う教育もまだまだ小学校でも
沢山ありましたから免疫がつきました。

それでも、例えばBB弾が出るエアガン
などで遊んでいると空き缶などの
的を撃って遊ぶだけでは飽きはじめ、
飛んでいる鳥を撃ってみたいという
衝動にかられた経験があります。

実際にカエルを撃って喜んでいる友人を観て
気持ちのいいものではなかったので
踏みとどまれましたが…

でも今の子たちはそういう機会が
本当に減らされている。

それでも興味は持ちます。
「そんなことはしない」と思っていても
実際手にすると沸き起こる衝動は必ずある。

心の準備ができてきないのに
宝くじに当たってお金に翻弄されて
不幸になっていくのも同じですよね。

お金も持っているだけで気が大きくなりますから。

少しずつ実感として味あわせながら、
メンタリティも一緒に解いていくという教育は
この問題に関してはとても重要です。


           全ての物語のために









posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする