2017年05月04日

アニメ「ピンポン #4 絶対に負けない唯一の方法は闘わないことだ」闘い続ける事なかれ主義



わたしは事なかれ主義だと揶揄されやすいです。

まるくおさめようとする。

争いを好まない。

坪田信貴先生の
「人間は9タイプ 子どもとあなたの伸ばし方説明書」
でエニアグラムを中心にいくつかの心理テストを
坪田先生なりに組み合わせた
オリジナルの性格診断テストがついています。

それによるとわたしはタイプ7の「楽天家」
これは予想通りだったのですが、
まったく同点でタイプ9の「調停者」
という診断結果が…

インターネットで普通のエニアグラムの
解説などを読んでみても

平穏を求めるのんびり屋
調和に重きを置く
争いごとを好まず、何事も穏便に済ませようとする

などなど、いかにも『事なかれ主義』
と言われるための性格じゃないかと
言わんばかりの解説です
自分でもびっくりするぐらい納得の結果でした。

大和魂・・・とは簡単に言えば
日本人本来の考え方や精神性を表している
という意味らしいのですが、

わたしは大いなる調和をもたらす魂
と読んで字のごとく翻訳するようにしてきました。

調和、バランス…そこに心を砕く。
それもできるだけ広い意味で。

まさに心を砕くんです。

争いを起こさないためには闘う必要がある。

事なかれ主義を卑怯者呼ばわりする人には
ぜひその闘いについても理解して欲しいところです。



今日は息子と一日遊ぶ約束をしている日です。
GWにわたしも休みを取れてよかった…
朝から映画を見て、午後は…また卓球!?
まあ、そのあとスーパー銭湯に行くからいいか…

アニメ「ピンポン」
第4話「絶対に負けない唯一の方法は闘わないことだ」


チャイナと対戦しスマイルは敗れます。

小泉はその試合を見て怒りをあらわにしました。

「たいして勝つ気もないやつが、
ひやかしで打つんじゃないよ!」

そんな小泉にタムラのオババが声をかけました。

「昔とダブるかい?50年以上前の自分と」

ペコの対戦相手はアクマです。

アクマから見たペコは
小さいころからやることなすこと垢抜けていて
なんでも上手くできるやつ…でした。

そのペコをなんとしてでも倒す。

アクマの決意は強固なものでした…。



「絶対に負けない唯一の方法は闘わないことだ」

アクマがペコに嫌味のように言うセリフです。

つまり、負けたくなければ戦いの場に
出てこなくてもいいんだぜ。

と挑発しているわけですね。

それでも勝負に挑む、挑み続ける。
そういう強さも必要ですよね。

…確かに。

負けることを恐れ戦わないのは弱虫だ。

そういうことを感じさせたくて、ここでこの表現が
使われているのかな…と思いますし、
実際、効き目のある秀逸なセリフだと思います。

だから、そこでグッとメッセージを受け取るのはいい。

でも、非常によく似たフレーズで
しかもとても紙一重なので説明も難しいのですが
もっとずっと前向きで、深い意味を込められた
わたしの大好きな映画の大好きなフレーズがあります。

わたしが少年の頃衝撃を受けた…まさに感銘を受けた
フレーズです。

紙一重だけれども全く異質…というか正反対と
言ってしまってもいいくらいだと思う使われ方です。

「勝つためには、戦わないことだ」

以前にも何かの機会で紹介したことがあると思います。

混同して使ってもらいたくないから
今回は違いを明確にしたいと思います。

「ウォー・ゲーム」
というマシュー・ブロデリックの主演作品。

まだ、インターネットが世に出る前。
確かマイコンという言い方からパソコンという言い方に
変わりつつあったころのように記憶しています。

パソコン通信というものがコンピューターの世界では
流行り始めていました。

「ウォー・ゲーム」は
コンピューターオタクの青年が軍事AI(人工知能)の
ジョシュアとパソコン通信でつながってしまい
彼はゲームだと勘違いして
やりとりしていたら現実では
ジョシュアが世界に戦争を仕掛けようと
動き出してしまう話です。

最後は青年自身が当局でジョシュアと対面し
攻撃を止めさせるために奮闘する・・・
というハラハラドキドキの
サスペンス作品でした。



ラストでジョシュア自身に○×ゲームをさせて
膨大な計算をし尽くしたジョシュアが
最後に出した答えが

「勝つためには、戦わないことだ」

ということばでした。

軍事コンピューターなのに
キリのない戦争の無意味さを学んだ。
軍事コンピューターなのに
自問自答して戦争を否定した。

子どもながらにこのラストが大好きで
洋画番組をとったビデオテープで
何度も見返していました。

「勝つためには、戦わないことだ」

わたしはコレを実生活で実践したい。
子どものころから強くそう思い、
今日まで生きてきました。

でも、今回の「ピンポン」のセリフと
非常によく似ていますよね。

今回の「ピンポン」の状況で、このセリフを
使うなら「負けたくなきゃ、闘わなければいい」

となるのでしょうか?

混同して使って欲しくないから取り上げていますが、
正直非常に似ていますよね?

「絶対に負けない唯一の方法は闘わないことだ」
「勝つためには、戦わないことだ」

注目したいのは

『戦う』 『闘う』

の違いです。

『戦う』…は、
武器などを用いて争う、戦争する。
あるいは、技量を競う、競争する、試合する。

『闘う』…は、
思想や利害の対立する者どうしが利益や要求の獲得のために争う。
あるいは、苦痛や障害を乗りきろうとする。打ち勝とうと努力する。

どちらも、戦争に通じる重なる部分はありながらも
その意味から使われる場面が全く違うことが
わかりますよね。

アニメ「ピンポン」ではあえて『闘う』という感じを
使っています。

卓球の試合で言うなら『戦う』を使ってもいいはずです。

だから、「ウォー・ゲーム」と
「ピンポン」で似たようなセリフを
逆の意味で使っているけれども、
それらは全く意味が違う。

「ピンポン」でいう
「絶対に負けない唯一の方法は闘わないことだ」
は、いわゆる事なかれ主義と揶揄する場合も
こちらに入るでしょう。

しかし、

「ウォー・ゲーム」で言う、
「勝つためには、戦わないことだ」
事なかれ主義とは違います。

むしろ

戦わずして勝つためには闘い続ける必要がある。

わたしが事なかれ主義と揶揄され続けても
「いいや、違うぞ」と闘い続けられるのは
この違いを明確に持っているからです。

物事には割り切れないことが多い。
でも、ライン引きしてハッキリクッキリ分けて
整理して考えていかなければならないことがある。

「勝つためには、戦わないことだ」

という信念を持っている人に「事なかれ主義」だと
揶揄する人は、自らの中でのその区別を学び
理解するという闘いから逃げていることに
なりはしませんか?


               全ての物語のために















posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする