2017年05月03日

アニメ「ピンポン #3 卓球に人生かけるなんて気味が悪い」命がけを忘れないことと、命なんかかけないことの大切さ



本気で挑んでいる人の前では
なんだか後ろめたい気分になることがあります。

それは自分がそこまで本気でないときに
感じることなのは間違いありません。

でも、時と場合によっては、
同じような状況でも後ろめたさではなく
相手に嫌悪感を抱くこともあります。

自分が本気ではなく、相手が本気。
その関係は変わらないのに
自分の気分は真逆の反応をすることがある。

おもしろいですね。

でも、嫌悪感を抱くときは
それはそれで自分の生き方、在り方に
何かしら本気であると言うことなのだと思います。

本気でなまけているのに、本気で手を抜いたのに、
本気で怠惰でいるのに、
自分のバランスを本気で保とうとしているのに
踏み込んでくるんじゃねえよ!

みたいな。
本気じゃないはずなのに、
本気じゃないことを本気で目指している。

言葉遊びじゃないですよ。

本気で、こういうことを感じて考えるの、
大事なことだと思っていますから。



息子とよく卓球をしにいきます。
息子が卓球にハマっているいいタイミングで
この作品に触れています。

アニメ「ピンポン」
第3話「卓球に人生かけるなんて気味が悪い」


を観ました。

インターハイ予選の開幕です。
準々決勝で勝てれば、ベスト4入りして
全国大会へ進めます。

ペコの準々決勝の相手は
アクマこと佐久間に決まりました。

ペコとスマイル、アクマはタムラ卓球場で
一緒に卓球をやっていた仲でした。

アクマは風間竜一(ドラゴン)率いる
常勝の海王学園へと進学していました。

そのドラゴンはチャイナの試合を観戦しながら
スマイルに話しかけます。

「私はね、月本君。君のプレーが嫌いだ」

・・・と。

そして、スマイルの対戦相手はチャイナでした。



このドラゴンはスマイルを
ワザと挑発しているようです。

才能があるのに勝ちたいという欲がないスマイル。

周囲はそんな彼を放っておかないんですね。

しかし、素直なのがスマイルのいいところ。
見事にドラゴンに挑発させられます。

チャイナ対戦前には、観客席のドラゴンを
睨みつけるようにいいます。

「卓球に人生かけるなんて気味が悪い」

怒ったり笑ったり、そういうのが疲れるからと、
なかなか感情を表に出さないスマイル。

彼にしては珍しいほど嫌悪感を
むき出しにしていました。

人生をかける・・・命がけでやる・・・

比喩です。

でもそれくらいの気持ちで
挑まなければならないこともある。

時に、死ぬ気でとか、本気でとか、
そういう表現がふさわしいくらいの気持ちで
やらなければどうしようもないときがあります。

仕事の中には文字通り人や自分も
命がけの局面であったり
人生がかかっているという仕事はあります。

医者、消防士、弁護士、検事などなど。

でもよくよく考えると、のほほんと生きている
ように見えるフツーの人たちも
命がけで生きていますよね。

交通事故はいつ起こるかわからない。
地震だっていつ起こるかわからない。

もともと不安定な中で奇跡的なバランスを
保っている大地の上で生活しているという
事実こそがすでに命がけです。

どんな瞬間だって人生がかかっているわけです。

だからこそ一瞬一瞬を大切に
本気でいきなければもったいない。

時間を無駄にしちゃダメ・・・と、
そういう意味で常に本気!という人もいます。

尊いことですが、

卓球に・・・仕事に、スポーツに、勉強に・・・
人生かけるなんて気味が悪い・・・
おかしいんじゃないか・・・

という気分もわかるし、わたしも自分の中に
そんな気分を持っています。

一瞬一瞬が大切で尊い瞬間だからこそ
しゃっちょこばってばかりもいられない。

もっと伸びやかに、おおらかに、
そして時には怠惰にダラダラと、
無駄を楽しみたいときもある。

楽しむわけですから、真理としてすでに
それは無駄ではない、貴重な時間ですよね。

そのくらいの気分を持っていないと
人生をかけたもので身を立てられなかったとき、
大成できなかったときに、
まるで人生が終わったかのような感覚に
捕らわれてしまう人がいます。

これは、第4話でも出てきますが、
負けたら、人生かけたモノでよい結果を出せず
終わったらそれで人生が終わりではない。
そこからまた始まるわけです。

だから、スマイルがあんなに感情的に
「卓球に人生かけるなんて気味が悪い」
と感情を露わにするほど本気になったことが
もう矛盾で皮肉です。

そして、そんな矛盾と皮肉を楽しんだり
味わったりするおおらかさを持つには
しゃっちょこばりすぎないこと。

どっちも大事で、どっちも大したことじゃない。

ギスギス苦しみたいのではなく
「幸せ」に生きたいのなら、大切なバランスです。


           全ての物語のために










posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする