2017年04月01日

スペシャルドラマ「リーダーズU」その3 多くの人を引っ張れるリーダーの秘密



上司という立場になっているからといって
聖者や人間として立派な人ってわけじゃ
ないからさ・・・

昔、勤めていた会社の拠点長さんに
言われた言葉です。

全国で数千人の従業員が働いている
大きな会社の九州・山口の拠点の長。

彼も中間管理職ですが、
役職を持たなかったわたしと彼との間には
まだまだいくつもの役職がある。

そんな相手との面談の席でした。

後輩たちへの教育・指導係りをやっている
『リーダー』たちのやり方、在り方を
端から見ていて我慢できなくなり
クビを覚悟で人材育成に関する30ページほどの
レポートを提出したことがあります。

新人の定着率の悪さが目に付き
改善を求めるたった独りの抵抗のような
気分でした。

しかし、その行為でわたしに任されたのは
新人たちをサポートする先輩チームの
『リーダー』です。

わたしは・・・リードできませんでした。
わたしも多くのことを忘れていたのです。



朝、出勤の準備をしながら、BGM代わりに
このドラマのオープニングを流していました。

スペシャルドラマ
「リーダーズU」


三度登場、ひとまず、ここまでにします。

夏の高校野球がまだ、
甲子園球場で開催されるようになる前、
山崎亘はマウンドに立っていました。

決勝。

外野のミスで満塁に追い込まれています。

山崎はみんなを集めました。

すっかりしょげかえるメンバーたち。

そんな彼らに向かって山崎は笑顔で言います。
こっちは4点勝っている。
エラーしたって、取り返せばいい。
それだけ長く球場にいられるってことだ。
ラッキーだろ。
ばんばん打たせるから、どんどん取ってくれ。

選手たちは笑顔と活気を取り戻し、
慶応は高校野球大会で優勝します。

その様子を聞いていた佐一郎は
山崎の在り方に胸を震わせていました。

それから時が流れ1934年(昭和9年)。
日本の自動車需要が急速に加熱していたころ。

佐一郎は国産車の製造を始めます。
そして、アメリカ車GMの販売代理店の
支配人、山崎亘と出会うのでした・・・



一にユーザー、
二にディーラー、
私たちメーカーはその後で構わない。

佐一郎は集まってもらった販売店の面々に
「高い所からすみません」と言いながら
深々と頭を下げました。

「みなさんのお力をお貸しください」

佐一郎の心からの投げかけです。

リーダーズ

というタイトル通り、日本の産業を
リードしていった人たちのお話。

オープニングでは、高校生の佐一郎が
夏の高校野球のラジオ中継を聞きながら
山崎のリーダーとしての在り方に
感銘を受けるシーンが描かれていました。

ただ仲間を信じ、力を借りる。

リーダーというのは、誰かを指導したり
偉ぶったりする人間のことではなくて
多くの人を尊敬し、その尊敬する人たちに
頭を下げて自分が成し遂げたいことを
手伝ってもらう。

そういう人のことなのでしょう。

みんなから尊敬される様な人になりたい。

その思いが間違った自己承認欲求となって
勘違いしてふんぞり返る”エラそう”な
リーダーもどきを生み出します。

でも、尊敬されるのは結果としてついてきた
副産物であって、はじめに周囲の人たちへの
並々ならない尊敬と信頼を向けているのが
真のリーダーたちの共通点ですよね。

残念ながらサラリーマン社会も、
その社会を飛び出してみても、
リーダーもどきは沢山います。

わたしが、会社で人材教育の在り方に
異議をもうしたてて任されたリーダー。

その役割には失敗しました。
まとめるということはできませんでした。
でも、それはリーダーを任されたときに
その「会社が求めるリーダー」になろうと
してしまっていたからなんですね。

自分で異を呈しておいて、
その違うといっている価値観に乗っかろうとした。

だから失敗でした。

その失敗の直後、わたしは思い出していました。

学生の頃、数十人の人に集まってもらって
映画を作っていた頃のことを。

学校の課題であるにもかかわらず。
大学とは無縁の知人たちに協力をお願いして回り、
スケジュールを調整してもらい。
何日もつきあってもらった。

別に尊敬されたかったわけでもないし
実際に尊敬というものも得たとは思いません。

でも、学生映画としてなかなか観れない
多くのキャストを集めた60分の大作が
完成しました。

本当にありがたかった。

でも、客観的に観ると、あのときの自分は
リーダーだったんだなと思えました。

みんなの力を貸してもらって一つの
作品にまとめ上げた。

人材育成への提言から担わされたリーダーは
それを忘れてしまっていたんですね。

新人へのサポートは着実にやれたけれども
サポートするメンバーをまとめることは
できませんでした。

それでも当時、併走してくれていたメンバーには
それだけでわたしを助けてくれていたんですね。

感謝を忘れないように、
失敗を忘れないように、
またいつか、誰かに力を借りるときは、
誠心誠意、お願いしたいと誓った経験でした。


          全ての物語のために












posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする