2017年02月28日

ドラマ「A LIFE〜愛しき人〜 #5」誰かのために迷って進めなくなったら



わたしの仕事の大きな役割のひとつに
調整役という役割があります。

誰かはこうしたいと考えているけど
それを叶えると、
一方の誰かがしたいことに不都合がでる。

こんなことは、あなたも
日常茶飯事ではないでしょうか?

たとえば、会社が用意しているサービスに
そぐわない要求をお客さんにされている。

よくよく聞くとお客さんの気持ちもわかる。

でも会社の決まりではそれはできない。

この場合あなたは会社とお客さんの間の
調整役といっても良いのかもしれません。

友達同士がケンカしていて仲裁に入るとか、
親兄弟、それぞれの意見や主張が
ぶつかり合ってまとまらないとか・・・

数え上げたらきりがない。

みんなの望みをそのまま叶えることは
不可能だとはわかっている。
時には誰かが我慢しなきゃならない時もある。

でも、誰にどこをどんな風に我慢してもらうの?
それは、どうやってきめていけば良いの?

と考え始めると、もうパニックになって
思考停止してしまう。

でもそれじゃ前に進まないから焦る、悩む。

周囲の人は言います。

「いったん落ち着こう」

と・・・

正解です。では落ち着いて
その後どうすれば良いのでしょうか?



さて、睡眠不足の二日目。
三時間睡眠で無理矢理起きました。
まともに思考が働くか!?
上手に仮眠をとりながら乗り切ります!

ドラマ「A LIFE〜愛しき人〜」
第5話


を観ました。

深冬(竹内結子)が倒れ、
病気の進行具合と向き合わざるをえなくなった
沖田(木村拓哉)と壮大(浅野忠信)。

壮大は手術の方法を見つけられずにいる
沖田を責めながらも、
沖田に頼るしかない現状に苛立っていました。

一方、羽村(及川光博)は
関東医師会の事故調査委員に選ばれます。

羽村の調査対象になったのは
心臓外科の権威、山本(武田鉄矢)でした。

山本は羽村と壮大の学生時代の恩師です。

戸惑いながら恩師の腕の素晴らしさを
証明できればと祈る思いで調査をする羽村。

そんな時、山本の手術を受けた患者が
壇上記念病院を受診します。

羽村に気を遣った井川(松山ケンイチ)は
沖田に担当を頼むのですが・・・。

沖田は常に患者第一。
その姿勢を崩しません。

しかし、羽村は恩師の信用に傷が付くことを
恐れていました。

山本は確かに腕のいい医者で
山本のおかげでこれまでに
どれほど多くの人が救われてきたことか?

それをよく知っているので、
山本の実績に傷がつくと、
医学界だけではなく未来の患者にとっても
大きな損失となる。

羽村が悩むのはそういう考えの中で
身動きがとれなくなってしまっていたからです。

そして、沖田は山本の重大なミスに気づく。
羽村はたまらず、迷いながらも
山本先生を助けて欲しいと
沖田にすがるように悲願します。



羽村の葛藤が今回のエピソードの主役
と言ってもよいのかもしれません。

羽村は恩師を守りたかった。
だから葛藤します。

どうすればこういう時に迷い込んで
苦しまずに済むのか?

このケースに関しては簡単ですよね。
沖田の在り方が正解。

ただこのケースは患者さんの命・健康のため
というわかりやすい指針がある。

例えば、国内では認められていない手術でも
認められている国で受けられるなら
それを勧めたりと、とにかく患者の命最優先で
動きますよね。

しかし、通常のサービス業者では
命に関わる云々ではなく、
会社としてもこれ以上は出来ないという
ボーダーラインがあります。

どんなことでもお客さんの要望に応えます!
とは言えない。

“可能な限り”の範囲の中で
精一杯やらせていただきます。

としか言えないし、それが企業としての
あるべき姿ともいえます。

となると、その時々で最善の答えを
作っていかなければならない。

その時に、わたしたちは迷い込んでしまいます。

そういう時は、まずは落ち着く。
問題を全体でとらえる前に、
改めて希望内容と、その理由を整理する。

その希望が通った先にお客さまや
会社各部署のどんなことが叶うのか?

そこを見極めて、会社でできる範囲のことで
それに近づけていく。

迷ってしまうとき、多くの場合、
要望通りのことをできなくて困ることが多いです。

しかし、例えばホームセンターに来たお客さんが
ドリルを欲しいと言った時に本当に欲しいのは
ドリルではなくて穴の空いた板だった…

ということがある。

この場合はドリルを売るのは間違いで
良いサイズ、いい素材の、穴の空いた板を
売ってあげるのが正解となるわけです。

迷ったら落ち着け→落ち着いたら
要望の中にある本意を整理、
改めてそれを叶えるか、それに代わる提案が
できないか?を考える。

本質を見誤らなければ、
お互いが歩み寄りつつ最適解というものは出るものです。

もちろん、相手があることなので
物別れになることもありますけれどね。


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2017年02月27日

ドラマ「嫌われる勇気 #6」恋愛と結婚てどうちがうの?に明確に答えられますか?



飲み会の席に色々な世代の人間が集まると
われわれ既婚者は未婚の人たちに
良く聞かれることがあります。

「ねえ、恋愛と結婚って、やっぱちがうの?」
「どんな風にちがうの?」
「何がちがうの?」

きっと既婚者の方はそんなことを
聞かれた経験があるでしょう。

そもそも、思い返して見れば
今でこそ聞かれる立場として話していますが、
かつては自分たちも聞く側だった…

そうでしたよね。
まあ、少なくともわたしは一度ならず
聞いたことあるんじゃないかな…
覚えてないけれど。

聞かれたことはしょっちゅうあります。
それはよく覚えています。

結婚してから今で12年経っていますが、
ホンの少し前までは、この質問に対しての
わたしの答えは決まっていました。

「結婚は”生活”だから、
そういう部分が全然違うよ」

と…

それはそれで、事実です。いまでも変わっていない。
けれど、最近は明確にもっと高次の
もっと高い次元で、なおかつ
既婚者にしろこれから結婚する人にしろ
もっともっと大事な部分について
「恋愛と結婚の違い」について
説明できるようになってきました。

「やっぱ結婚止めようかな…」

と怖気づいちゃうかもしれないけど。



年度末に向けてと言うのでしょうか?
師走以上に忙しくなってきているような気がします。
早寝早起きがモットーのわたしが、
睡眠時間を確保できていない(泣)
免疫力が低下しちゃうのでいろいろ気をつけなきゃ。

ドラマ「嫌われる勇気」
第6話


を観ました。


蘭子(香里奈)が若い男(堀井新太)に抱きつき
嬉しそうにしている様子を見てしまった青山(加藤シゲアキ)。

何か不満でもあるように、
そのことを大文字(椎名桔平)に話すと、
「あなたは蘭子のことが気になって
仕方がないんですね」
と言われ、動揺してしまいます。

そんなある日、河川敷で
男性の水死体が発見されます。

所持品がないため
身元判明には時間がかかると思われ、
遺体は解剖室に運び込まれました。

ところが遺体のそ顔を見た解剖医の
めい子(相楽樹)は表情を一変させます。

遺体の男性は、かつてのめい子の恋人、
繁田諒(渋江譲二)でした。

蘭子は、そんなめい子に対し、
諒との関係をずけずけと質問していきます。

諒の直接の死因は溺死、しかし、
全身に創傷と打撲があります。

諒は、バスケットボール選手をケガをして引退し、
その後はジムのインストラクターをしていました。

諒が亡くなる1週間ほど前、ジムに、
匿名のメールが届いていたことがわかります。

諒が弁護士・木本正晴(河相我聞)の自宅で、
妻の遥(知花くらら)に個人指導をし、
不適切な関係を結んでいるから辞めさせろ
という内容のものでした。

蘭子と青山は、木本夫妻の自宅へ向かい、
ふたりから話を聞きますが・・・。



めい子と諒が付き合っていたのは
4年前の話でした。

バスケで挫折してからの諒は、
新しい仕事についても、
「自分には合わない」などと言って
一日で辞めてきたりしていたのだとか…

しかし、最後の日、めい子に諒は伝えていたのです。
4年後の誕生日の日、ここで待っていてくれ。
ちゃんと変ったってことをそのときに伝えるから…と。

そんな約束、あてにならない。

めい子にとっては終わった恋となったのです。

このお話のテーマは「信用と信頼」でした。

信用は条件付きで信じる。
信頼は無条件で信じる、例え裏切られても。

要約するとそういう違いがある。

まさに、恋愛と結婚の違いも
ここにあるのではないでしょうか?

恋愛の場合は、信用でもまだ許されます。

付き合ってみたら価値観が合わなかった。
性格が合わなかった。
あるいは、自分の好みが変わった。
なんだか冷めた…などなど。

そういうことを言って別れることもある。

しかし、結婚は本来はそうはいきません。

法律上、お互いがサインして印鑑ついて
離婚届の紙を出してしまえば
離婚は成立しますが、それは制度上の話。

実際、DVや子どもへの虐待などが
存在しているわけですから
離婚が許されないような法律なんて
あり得ないとは思います。

しかし結婚をする時の制度・法律のお話しではなく
誓いという精神の部分に焦点をあてて考えると、
結婚というのは相手の”あるがまま”を
生涯にわたって受け入れ愛し続けることの誓いです。

そのあるがままというのは、
価値観が変わる可能性、性格が変わる可能性も
もちろん含まれているわけです。

「相手がわたし好みの人でいてくれるなら」

愛します。

なんて結婚の誓いはない。

そんな条件付きの結婚の近いなんて
聞いたことありません。

まして、人は成長するもの。
成長すれば価値観は変わっていくし、
価値観が変われば思考も変わる。

思考が変われば、感情の発露の仕方も変わるし
それはつまり性格が変わるということでもある。

そして、成長、変化するのは相手だけではなく
自分にとっても言えることです。

相手にも、自分にも成長するな!
今の自分の基準での「いい」「わるい」の枠のままで
ずっと「いい」の方に入っておけ!

なんて条件での結婚はあり得ない。

そもそも、変化しなかろうが、
人間である以上は欠点もあるし、
それを欠点だと評価するのは評価する人の
価値基準でしかない。

その基準すらも移り変わる可能性がある。

だから、欠点も嫌いなところも
全部受け止めて、愛し続ける努力を誓う。

好き=愛しているではないんですよね。
嫌いもひっくるめて全部を愛するってことだし、
それを生涯にわたってやっていく誓い。

それが結婚なんですよね。

「相手が自分を愛してくれるなら」

愛します。

なんて条件も、結婚したら本末転倒。
嫌われようが、憎まれようが、軽蔑されようが
愛し続けて行く努力を続けるのが”当たり前”

そんな”結婚の当たり前”が分からないのに
大人みたいな顔をして歩いてちゃダメよ。

ましてや子どもを作って親になるなんてのは
大人と言う自覚があって初めて許されること。

でも、自覚だけあっても中身が伴わなければ
本来は許されることではない。

でも、今すでに子どもがいるのなら、
それはもう「知らなかった」では済まない。

早急に自分を大人にする必要がある。

それ以外に道はない。

そんな覚悟ができるのは、自分も結婚相手も
わが子も全部含めた家族の人生を
”無条件で”信じる自分であるからなんです。

つまり、家族とはそういうモノです。

愛し続ける努力とは、そういうあり方を
貫く努力であったり、自分の精神を
そういうレベルで保ちさらに成長させていく
という努力のことを言うんですよね。

子どもを産むけど、愛してくれなかったら愛しません。

なんて言わないでしょ?

性格が合わなかったら、価値観が合わなかったら
わが子でも愛しません。

なんてね。

結婚はもともと他人同士が、
そういう”家族”になりますという誓いなんですから。

…ね?恋愛と結婚は全く別次元でしょ?

結婚前にこのことを知れる人は幸運だと思います。
実感として分かるかどうかは別として。

価値観の違いから離婚しました。
なんて芸能人の対外的な発表をうのみにして
それで良いんだ、なんて思わないように。

大人というものを、しっかりと考えて
結婚を考えてくださいね。



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2017年02月26日

アニメ「鬼平 #7 瓶割り小僧」誰かにすがる人は本気で幸せを求めていない人



幸せになりたい

っていう願いは誰だってもっています。

でも、誰かが幸せにしてくれるとか
周囲の条件、状況がわたしたちを
しあわせにしてくれるわけではない。

幸せにいきる

自分でそう決めるかどうか。
それはつまり、
今この瞬間に幸せを選ぶかどうか?

その選択のチャンスは毎瞬訪れている。

一瞬一瞬、自分で幸せを選び取る。
それが、幸せに生きるということを
実践しているということになるんですよね。

選ぶというのは目の前の状況を
どっちを選ぶかではないですよ。

状況はどっちを選んだっていい。

何を選んでも、
自分が幸せを感じられるような
解釈、捉え方、受け取り方をする。

そういう心の在り方を選ぶということ。

それができるようになるためには、
自分の心を強く優しく
育んでいく必要があります。


寒暖を繰り返しながら、春に向かっていますね。
わたしの息子は、一昨日新しく届いた学生服に
袖を通していました。
小学校が私服だったので人生初の制服です。

アニメ「鬼平」
第7話 「瓶割り小僧」


を観ました。

火付盗賊改は、悪名高い
「蝮の新兵衛」の一味の一人を捕らえます。

石川五兵衛。

しかし、その取調べに手こずっていました。

口が達者で部下たちを手こずらせている
という五兵衛の様子を聞いた平蔵は、
蔵に隠れて五兵衛の様子をうかがいます。

「あやつ、音松か!」

音松は子供の頃、
継父から虐待を受けていて、
平蔵が助けたことがあったのです。

「何かあればすぐ役宅に来い」

と平蔵は言い伝えておいたのですが、
そんな音松・・・五兵衛の前に平蔵が顔を出すと
五兵衛の口からは

「あんたのせいだ」

という言葉が放たれます・・・。



音松は平蔵に助けられた後、
しばらく大人しくしていた継父の暴力が
再び始まったため、言われたとうりに
役宅を何度も訪れていました。

しかし、小汚い子供のことなど
門番たちが門前払い。
実はそのころ役目で平蔵は京に行っており、
不在だったのです。

その間にさらに酷くなった継父の暴力は
とうとう音松をかばう母に向けられました。
それを許せなかった音松は継父を刺殺。
12歳です。

しかし、目の前で息子に夫を殺された母は
「あんたなんか産まなきゃよかった!」
と怒りの目を向けます。

・・・

「オマエのせいだろうが!」
とこの母親に言いたくなる視聴者も
多いと思います。

音松の本当の父親が亡くなった後、
ろくでもない男を夫にし、
毎晩遊び歩き息子の顔を見ると不機嫌になる
夫のご機嫌をとるために、
息子に小遣いをわたしてどこかに
遊びに行っておけといっていた母です。

この母親は、幸せになりたかったのでしょう。

だから自分をかわいがってくれる男に
すがりついていた・・・

わが子が可愛くなかった訳ではありません。

でも、この母は自分の選択で
自分も不幸になり、息子を不幸にしました。

正直、わたしも一人の親として許せません。

その弱さが許せないのではありません。
その弱さを知り、幸せになるための努力や
努力の仕方を学ぼうとしなかった無知。

それが許せないのです。

幸せになりたいと願うのが悪いことなの!?

この女性はそう叫ぶかもしれません。
でも、そうではないですよね。

それはわたしたちみんなが願っていることです。

彼女は自分を愛してくれていると
思わせてくれる男を求めた。

でも、まず彼女は自分を愛することを
学ぶべきだったのです。
そして、息子を愛しながらその姿を見せること。

その『愛の知識』があれば、
自ずと、相手にしていい男とそうでない男の
見分けもつくはずです。

最後の平蔵の悲しみが胸に突き刺さりました。

強さ優しさは、大人の責任です。


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2017年02月25日

ドラマ「下剋上受験 #6」反感を育てる指示と支えになる提案



息子にキツく当たり過ぎて
息子の機嫌をそこねることが
たまにあります。

睡眠が足りずにイライラしていたり
仕事のことで頭がいっぱいいっぱいになっていると
やらかしてしまうんですよね。

それでも、少しずつ減らせてきていると思います。

これから息子も反抗期。

わたし自身の精神的な成長度も
都度都度試されることでしょう。

息子のご機嫌取り?

人から見るとそう見えるかもしれません。
しかし、誰からどう見られるかは
一切関係ない。

息子が、伸びやかな感受性を
さらに強く健やかに伸ばしていく。
自分の中にあるそういうものを
どんどん自ら育てていく。

健全に自立していくこと。

そのために父親としてどう在れるか?

それがわたしのたったひとつの
父親としての目的。

父のお陰で…なんて思ってもらう必要もない。
子どもの中にはもともと
そうなれるものがあるのですから
自分と向き合いながら葛藤しながら
自分で気づき自分を成長させていけばいい。

そのためにどんなサポートができるか?

ただ、サポートをするというのは
介入するのとは違います。

サポートをするために大事なことがある。
相手がこちらに心を開いているかどうか?

そして、それを実現するには
分かりやすい浅い「厳しさ」ではなく
本当の厳しさが必要なんですよね。



インフルエンザA型から回復したわたし。
職場で隣の隣の席で仕事をしていた同僚が
インフルエンザB型に!も〜いやです!
あんなにキツイの!同僚には同情しますが
わたしはしっかりとウィルスをガードせねば!

ドラマ「下剋上受験」
第6話


を観ました。

佳織(山田美紅羽)が6年生に進級し、
学校では保護者面談が行われます。

学校で顔を合わせる信一(阿部サダヲ)と
同級生だった徳川直康(要潤)。

徳川は信一の面談が終わるのを待っていました。
二人で話がしたかったのです。

徳川がいうには娘・麻里亜(篠川桃音)の
成績が落ちているとのこと。

だから佳織との友達付き合いを
止めさせたいと言うのです。

佳織も方も勉強で壁にぶち当たっていました。
それは、信一が一生懸命説明し、
一緒に解いた問題も記憶に定着せず、
すぐに忘れてしまうということ。

信一も睡眠が不十分なのか、
気合いの問題なのか、
と悩んでいました。

そこへきて、徳川のことば…
その夜、信一は佳織に麻里亜ちゃんと
遊ぶことを辞めさせようとするのでした…



父親として観てしまうので
親心をくすぐられて、すぐに泣いてしまいますね。

今回は信一だけではなく、徳川の父親としての
麻里亜への思いも胸を打たれました。

さあ、そのクライマックスは観て頂くとして、
取り上げたいのは前半のこの問題。

信一が佳織に麻里亜ちゃんのところに行くな
と言いだしたことです。

信一はもちろん佳織のことを真剣に考え
辛いのは承知で、自分も言いたくないのをこらえて
絞り出すように言ったことです。

佳織はショックを受け、信一に反発します。

しかし、麻里亜も本当に悩んでいました。
佳織が家に来てくれるのも
一緒に勉強できるのも楽しい。

佳織がわからないことを教えてあげられるし
それで分かってもらえるともっと楽しくなる。

でも…、自分の勉強をする時間が減る…。

ここに素晴らしい提案を出して
二人の心を温かく前向きにさせたのは
二人の担任の先生でした。

この先生、素晴らしいですね。
本気で子どもたちのことを思って
仕事をしているのがよく分かるし
強く優しい先生です。

信一の言うことに佳織は反発しました。
しかし、先生の提案には目を輝かせて
しかも佳織だけではなく麻里亜ともども
さらにやる気スイッチを押されたようです。

しかし、信一の目指した結果と、
先生が目指した結果は同じ。

佳織は麻里亜の家に行かなくなる。
麻里亜も自分の勉強時間を取り戻せる。
二人とも前向きに頑張れる。

信一の失敗と、先生の成功。

とても対照的でした。何が違ったのか?

信一は頭ごなしに「もう行くな」と言った。
親の権威を振りかざして指示・命令をしたんですね。

大事なことをいくつかすっ飛ばした。

その点、先生はプロでした。

大事なポイントをしっかりと押さえています。

まず、二人の気持ちを聞いて、
その気持ちを受け止めました。

そして、今よりももっといい関係になれるように
提案をする。あくまで提案なんです。

「〜しなさい」が信一の指示。
「〜したらいいんじゃない?」が先生の提案。

その上で、それがなぜどんな風に
二人の関係をより良くするのか?

熱く穏やかに説明をする。

二人とも先生の提案に引き込まれていました。

先生は一切二人の気持ちを否定せず
理想的な形を二人が自分から
目指すようにした…

した?

いいや、したのは二人ですね。
先生はそういう方法があることを教えただけ。

信一もちゃんと謝って挽回しますが、
子どもの青春時代には親から見たら
口出しをしたくなることは山ほどあるでしょう。

そんな時こそ、親がどう在るべきか、
この二人の成功と失敗はとても
参考になるものでした。

信一のように指示・命令してしまうのは
本当は言いたくないことを言っているので
自分に厳しくしているようでもあります。

そういうやり方に誇りを持っている人からは
先生のように”嫌われないやり方”は
ズルさのように思われたりする。

でも、それを厳しさだと思うのも
先生のようなアプローチをズルいと思うのも
本当は弱さなんですよね。

本来の信頼を子どもに寄せて、
上から目線ではない本当の尊厳を重視した
高度なコミュニケーション。

それを学ぶ気力も無ければ
そもそも信頼するということ自体が
そうとうの勇気と覚悟がいることです。

その恐怖から、逃れる言い訳に
自分に厳しくしていると思い込もうとしている。

本当に自分に厳しい親は、
本当は言いたくないけどこの子のために
なんて言い訳に逃げて、
もっとも簡単な方法…指示・命令をする
なんて安易な態度にはでません。

全面的な信頼を寄せて、
子どもの感じ方、子どもの決断を
大切にできる。

あなたは背中を見せますか?
向き合いますか?


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2017年02月24日

「ランナウェイ/逃亡者 (2012)」何よりも強い、幸せに生きようとする動機を手に入れた幸運



話題のフジテレビ系列のドラマ「嫌われる勇気」は
刑事ドラマですが、2013年にベストセラーとなった
「嫌われる勇気」というアドラー心理学に関する
書籍が原作になっています。

小説が原作ではなく、自己啓発のコーナーや
心理学のコーナーに置かれているような本が原作。

この「嫌われる勇気」は実直だけど
それだけに迷える、悩める青年と
哲学者である哲人との対話形式で
アドラー心理学がわかりやすく解説されていく
ストーリー形式でした。

青年と哲人の話は、その続編
「幸せになる勇気」で完結します。

昨年出版された「幸せになる勇気」は
「嫌われる勇気」から三年後。

図書館の司書を辞め、教員になった青年が
哲人に教わったアドラー心理学を
教育に役立てようとしたが現実では役立たない!
と、再びアドラー心理学と哲人の哲学を
否定しにやってくるところから始まります。

哲人もアドラー心理学を知ってから
即座に理解・実践できたわけではないと言います。

ただ一つ哲人が「幸運だった」というのは
アドラー心理学を知ったころ、自身が子を授かり、
わが子の教育を通して実際に学んでいくことができたと。

わたしも結婚後、息子が成長していく姿を見ながら
「神様って、粋だな〜」と思い、その“順番”で
その奇蹟を授かった幸運を大切にしたいと思いました。

それが…



久しぶりに、ハリウッド映画で公開時に
TVなどでCMも流れなかったような
ひっそりと目立たなかった作品を観ました。
2012年の作品。

「ランナウェイ/逃亡者」

を観ました。

1969年、ベトナム戦争反対を世に訴えるため、
連続爆破事件を起こした過激派組織ウェザーマン。

FBIの最重要指名手配リストに記載された後、
彼らは突如消息を絶っていました。

30年後、元メンバーの一人(スーザン・サランドン)が
自首をしようとしたその日、FBIに拘束されます。

それにより再び話題を呼び始めたこの事件の
調査にのりだしたのが地方新聞の記者、
ベン(シャイア・ラブーフ)。

FBIの支局に努める学生時代の友人を頼り
情報の断片を入手したベンは、
誠実に穏やかに暮らしていそうな雰囲気の
シングルファーザーでもある弁護士、
ジム・グラント(ロバート・レッドフォード)に
接触します。

翌朝、ジムは娘を連れて早朝に家を出て…



タイトルから想像させるような派手な
逃走劇ではありません。

確かにジム・グラントが逃げますが、
それよりも、そこに隠されている秘密が
浮き彫りになっていく過程、そして明かされる秘密が
この作品の核です。

監督もロバート・レッドフォードが勤めていました。

30年、自分たちの身元を隠していた元テロリスト。
もう、初老のおじさんおばさんたち。

テロリストと言っても、学生運動から始まったもの。
それが人を殺傷するほどの事件を起こした仲間と
そこまではしなかった仲間がいた。

ジムが逃走中に、キーパーソンとなるある人物と
対話をするシーンがあります。

活動当時の仲間です。その人物は未だに
国・政府の腐敗を憂いて、憎んでいました。

娘を持つ親となったジムはその人物に
「君の目はあの時のままだ」と言います。
娘の写真を見せ、自分が成長したということも
伝えます。

しかしその人物は「そうはならないと誓い合ったはず」
と、しわくちゃの顔で10代後半か20代前半の頃の
情熱をそのままぶつける。

一方、新聞記者のベンはまだ若い青年です。
そのまっすぐな情熱で新聞記者をやっている。

ベンは事の真相に近づいていきます。
その真相を持って、ジムと再び向き合うとき、
ベンはなぜ30年も耐えてこられたのか?
なぜこれからも耐えられると思うのか?
ジムに聞きます。

娘がいるジムは言いました。

「それが動機だ」と。さらに言います。
「キミもそんな動機を持て」と。

冒頭、物憂げなスーザン・サランドンが
朝娘や息子を見送り、決意を込めた表情で
最後に夫を見送ります。

そして、記者のベンはつかまっている彼女に
インタビューをする。

彼女も元過激派ながら、親になることで
変わった=成長した大人の一人でした。
彼女がベンに語ったのもまさにそのことでした。

わたしが今、仕事や人生について
考えながら行動しているとき
その動機となっているのは確実に
息子の存在そのものです。

結婚後、息子が成長していく姿を見ながら
「神様って、粋だな〜」と思い、その“順番”で
その奇蹟を授かった幸運を大切にしたいと思った

というのは、“愛”について、
理屈や目指すべき理想でもなくて、
実感として理解できたからです。

それまでも、妻を愛すると決めて結婚をしましたが
“無条件で愛する”という感覚を
「ああこれか」と質量をもって自分の中に実感できたのが
息子への思いを明確に自分の中でつかんだときです。

そして、妻への思いが、
まだ同じ質にまで高まっていないことを確認できた。

妻への思いの目指すべきステージが
具体的になった瞬間でした。

誓いを立てる結婚という状態の時には
“わかっているつもり”だった愛を
子どもが生まれてから「これが愛だよ」
と示してくる。
この順番が粋だなと思い、
この感覚を子を授かるという幸運で
このことを学べるという奇蹟に感謝したんですね。

もちろん今でも感謝している。

“妊活”という言葉が流行るほど、
望めば誰でも授かるというもありません。

母子ともに健康に出産を迎え、
息子は今も健やかに育ってくれています。

そしてわたしは息子の存在によって
世界のとらえ方自体が変わりました。

それはそのまま、
幸せに生きようとする動機にもなっています。

この動機は若いころに夢や理想を
追い求めていた頃の“情熱”とは比べ物にならない
別次元の強さを持った動機です。

とてつもない喜びを伴う動機。

ジム・グラントがベンに言ったように
「こういう動機を、お前も持て」と
息子に言いたい。

この喜びをぜひ味わってほしい。

そのためにも、これがどれだけ幸せなことか
身をもってわたしたち両親は息子に示さないといけない
と思っています。



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