2015年11月30日

「るろうに剣心 伝説の最後編」シャンパンタワーの哲学



年を越すために経済的に余裕が欲しいと思い、
11月は仕事を増やしました。

とてもしんどかった…
12月前半までは、もう少し頑張ろうと思っています。

仕事を頂いた先や、仕事仲間からも、
「休みありますか?」「大丈夫ですか?」
「体壊さないでくださいね?」
と言ってもらえるほど…。

先日は、1日に2日分働いたわたしを
自分の仕事が終わってすでに帰宅していた弟が
「頑張ってるから特別」と言って、
車で迎えに来て家まで送ってくれました。

体力的にボロボロになるので、
それから電車と徒歩で帰るのは、
まさに体にムチ打って帰らなければならないのです。

だから、申し出てくれた弟に
素直に甘えさせてもらいました。

こうやって頑張っていると、周囲からは
『家族のために頑張っている』
と思ってもらえます。

確かにそれもあります。
でも、ウチは共働き。
妻も働いてくれています。
家族のために頑張っているのはみんな一緒です。

わたしは、それよりも一歩手前を意識しています。

それは…

『自分のために』

頑張っている。



金曜ロードショー30周年記念でこのシリーズが
ノーカット放送というのはうれしいのですが、
それ以外の地上波初登場の話題作を、
見事に正味90分強にカットしてしまうのはちょっと残念!
「ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE」もそうでしたが
「007 スカイフォール」もなんて…(泣)

「るろうに剣心 伝説の最後編」

を観ました。

緋村剣心(佐藤健)は、気を失い、
海を漂流して海岸に流れ着いていました。

気を失ったままの剣心を抱えて
どこかへ姿を消した謎の男…

それは、剣心の剣術の師匠、
比古清十郎(福山雅治)でした。

剣心は、人里離れた山の中で、
陶器作りに励む師匠に、
飛天御剣流の奥義を教えてほしいと懇願します。

どうしても決着をつけなければならない相手がいるのだと。

その頃、甲鉄艦・煉獄に搭載した大砲で
一つの村を襲撃した志々雄真実(藤原竜也)は、
政府に対して脅しをかけていました。

それは、剣心を指名手配し、捕らえて処刑しろというもの。

こうして、剣心は指名手配犯となり、
剣心を雇った警察から追われる身となるのでした…。



剣心に対して「優しすぎる…」という
剣心の師匠・清十郎。

しかし、人のためにその剣術を使えと教えたのも清十郎。
剣心が清十郎のもとを離れるときは
その背中に向かって「死ぬなよ」とつぶやきます。

無表情で、一見、冷血漢に見える清十郎。

そんな彼が、今の剣心には
飛天御剣流の奥義を体得するには
大切なものが欠けていると言います。

剣心に欠けている大切なモノ…。

自分の命を他者のために犠牲にするような姿勢ではなく、
自ら生きようとする姿勢でした。

剣心は、かつて人斬り抜刀斎という暗殺者として
その名をとどろかせていました。

罪のない人を斬った数も計り知れません。
その罪を背負い、自らを責め続けている。
だから、「生きたい」なんて思うことが
自分勝手で卑怯なことだと思っていたのかもしれません。

いつ死んだっていい…。

でも、それは死への覚悟とは少し違うのかもしれませんね。

どんなに生きようと願っても生きられない時は来る。
そのことを受け止めて、生きている今を精一杯生きようとする。
命ある限り、可能性がある限りは
生き延びようとする。

死への覚悟とは、生を全うする覚悟。

そして、自分の命を大切にしない者に、
本当の意味で人の命を大切にすることができるのか?

そういうことも、清十郎は伝えたかったのかもしれません。

実際、剣心の犠牲で生きることを
剣心を慕う人たちは望まないでしょう。
それを幸せと呼べというのは、
大切な人を失う側の人にとっては無責任な話です。

生きようとして生きられないのと
命を捨てることは違う。

これはエンターテインメント作品です。
幕末の動乱がまだ冷めやらない頃のお話。

人の生き死にを描いた話です。
でも、寓話的に観れば、
自分の魂を生かしているか殺しているか?
という現代のわたしたちに当てはめて考えることもできます。

家族のために、俺は夢を捨てたんだ!
というお父さん。

ダンナの稼ぎが少ないから、
わたしが犠牲になって子供を育てるしかない!
というお母さん。

そんなこと、家族が望んでいるでしょうか?
あなたはあなたで幸せでいて欲しい。
それがあなたの家族の願いじゃないでしょうか?

あなたはその『犠牲の精神』で、
家族にギスギスした雰囲気を与えていませんか?

あなたの人生において、
シャンパンタワーのてっぺんはあなた自身です。

シャンパンタワーは、てっぺんのシャンパングラスが
溢れかえって、すべてのグラスに
シャンパンが自然と注がれていきます。

これが、てっぺんではなくて
2段目の1つのグラスだけに注ぎ始めるとどうなるでしょうか?

きっと、4分の1程度のグラスが
なんとか満たされるのがやっとではないでしょうか?

つまり、あなたが自分を満たさずに
人のためだけに犠牲になるよりも、
自分を溢れんばかりに満たしたほうが、
4倍以上の人を幸せにできるということです。

だからわたしは、今ここにある無限の幸せを
感じ取れる限界だけ感じ取りたい。
限界を超えて感じて、感じまくって
どんどんどんどん溢れさせていきたいのです。

あなたも、いつも、今ここから、
自分を幸せにすることを考えてみませんか?


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2015年11月29日

アニメ「ルパン三世(第4シリーズ) #5 魔法使いの左手」カッコイイ大人の距離感



あなたはパートナーの携帯・スマホを観てしまったことがありますか?

それは、良くないと思いますよ(笑)

わたしの妻は、付き合っている頃に
よくいっていました。
「恋人の携帯を観る時は、
別れる覚悟をしたとき」

(笑)

わたしの場合は見られても
やましいことはないので(本当に!!!)
「そんなに気張らんでもいいやん!」
と思っていましたが、
確かに、わたしが相手の携帯を絶対に見ないのも、
裏を返せばそれくらいの強い線引きをしているから…
なんですよね。

好きな相手、付き合っている恋人、
夫、妻、わが子、友人…

近しい人が何を考えているか分からない。

それは、とても寂しいことです。

本当はどう思っているの??

その真意を問い詰めたくなっても仕方ないのでしょうか?

それがホントは仕方あるんですね〜!!



個人的なルパン三世への思いで語ると
オープニングと第1話には
モノ申したい部分が多々あるわたしですが、
実は、「いいね〜!!」と思いながら最近は観ています。

アニメ「ルパン三世(第4シリーズ)」

第5話「魔法使いの左手」

を観ました。

ある落ち目のサーカス団の公演。

怪しげなマジシャンが峰不二子を
柱に縛りつけて脱出マジックを見せようとしています。

不二子を狙う火のついた何本もの矢。

そこに包帯を巻いた青年ルカと、
ルパン三世が慌てて飛び込んできました。

マジックを止めにやってきたのです。
しかし次の瞬間、矢は
不二子が張り付けにされている柱に突き刺さり
不二子は一瞬で火だるまに…



そのサーカス団では10年前、
魔法使いと称されたトニー・ベルカストロという男が
事故死していました。

亡きトニーのマジックの種「トリックレシピ」。

誰もがそのレシピを欲しがりましたが、
それを受け継いだのは当時まだ少年だったルカ。

2人は本物の恋人同士のように見えますが、
ルパンと次元は不二子には狙いがあるはずだと思っています。

炎のマジックから1時間前、
ルパンと次元は病院のベッドに横たわっている
ルカの元を訪れ、彼から聞き取り調査をしていました…。



泣いてしまいました。
「ルパン三世」ファンですが、
「ルパン三世」でわたしが泣く作品は
これまで1作品しかありませんでした。

「ルパン三世 バイバイリバティー危機一髪」
というテレビスペシャル第一弾の長編作品。

感動の種類は違いますが、
今回の「魔法使いの左手」も良かったです。
第1話を見て、文句ばかり言っていた自分が
恥ずかしくなるくらい良かったです。

シリーズ紅一点、ヒロインの峰不二子。

粋です!熱くてクールでカッコイイ。

峰不二子。
今回は本気で恋をしたのか??
最初のシーンでルカが現れたときに
乙女の瞳をのぞかせます。

ルカがルパンの聴取に応え語る
思い出の中の不二子…

「いつか」自分もマジックの腕を磨いて…

という姿勢のルカに不二子が言います。
いつかと言っているうちは本気じゃない。
言いわけをして先延ばししているだけ。
勇気がなくては、成功も愛も手に入らない。

ルカを奮い立たせたんですね。

そして、魂に火がついたルカは
その日からマジックの腕を磨き始めます。

ルカが没頭している間、
献身的に支える不二子。

2人はいつしか愛し合っているハズ…
ウブでマジメな男が思わないはずがない。

しかし、ルパンと次元はそうは思わない。

さて、ラストでルパンが不二子にききます。
お前は仕事をしたのか?それとも彼を助けたのか?

不二子は不二子です。
まあ、お分かりと思いますが、
不二子なりの作戦がちゃんとあって
サーカス団に入っていました。

ルパンの問いに対して不二子は応えます。
「どっちがあなたのお好み?」

思わずうなってしまいました。嬉しくて。
ルパンも一歩引きて、
バイクで去る不二子を見送ってから言います。

「やっぱりいい女だぜぇ」

はい。そのとおり。

この、距離感です。大人の距離感。
…誤解しないで欲しいのは、
愛し合っているかどうかわからない、
つかず離れずの距離感ということではありませんよ。

『わたしの心はわたしのもの、
あなたの解釈はあなたのもの』

この距離感です。

コレができないから、子供じみた摩擦が起きる。
例えば、パートナーの携帯を観てしまうとか(笑)

心理学ではこの距離感を『離別感』と言います。
他者と自分の境界線がちゃんとわかっている態度。
『母子一体感』の対義語です。

多くの人は、この態度をとられると
まるで突き放されたような気持になります。

でも、精神的に自立していれば
愛し合っている者同士でも、
お互いにこの距離は保っているものです。

それが、大人の作法。

なにも、アニメのヒロインだけの
特別なカッコよさではないんですよねホントは。

自分の幼稚さで人との摩擦を生んでいないか?
自分は精神的な大人になれているか?
「ルパン三世」の登場人物たちは
いつもそれを考えさせてくれます。


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2015年11月28日

ドラマ「信長協奏曲ノブナガコンツェルト #8」その2 幸せなお金持ちになるセンス



1999年、ノストラダムスの大予言で語られる
終末の年、わたしは大学を卒業して
社会人となりました。

そして翌2000年。20世紀末。
1年間の東京での生活を辞め
福岡へ戻り、あらたな道の模索が始まります。

一般的に言う、都落ち。

しかし、もちろんわたし自信は
諦めたという感覚はありません。
しきり直しという心持です。

そこから様々な勉強が始まりました。

最初に出会ったのが神田昌典さんという
実践マーケッターの本。
今ではマーケティングの世界では
神様的なカリスマです。

そして、その次に出会ったのが
「幸せな小金持ちへの8つのステップ」など
幸せな小金持ちシリーズを出されていた本田健さんです。

本田健さんは、「お金」と「幸せ」の関係についての専門家。

お2人の著作を何冊も読みふけり勉強しました。
本田健さんはその少し後に
「ユダヤ人大富豪の教え」という大ベストセラーを発表しましたので、
ご存じの方も多いのではないでしょうか?

お金が無いと幸せになれないわけではない。
でも、当時、一日の食費を100円でまかなっていたわたしには
そんなのはお金を持っている人の理屈であって、
やっぱり最低限、
当たり前の生活ができるお金はないと「幸せ」だの何だの
言っていられるもんかよ!

という気持ちでした。
そんな中で、読む彼らの著作は、
心と、お金を求める気持ちのバランスをとるのに
とても助けになっていたんだと思います。



エグスプロージョンのおかげで、
10歳の息子が歴史に興味を持ち始めました。
学校から小野妹子が出てくる
マンガ版の日本の歴史を借りてきました。
わたしは昨年「軍師官兵衛」とこのドラマのお陰で
生まれて始めて歴史に興味を持ちました。

ドラマ「信長協奏曲ノブナガコンツェルト」

第8話を観ました。

サブロー(小栗旬)は、浅井、朝倉の軍と
激しい戦いを繰り広げました。

そして、姉川の戦いで横山城を落とし、
ひとまず浅井たちを退けます。

その勝利で松永弾生久秀(古田新太)も
織田勢に加わるとサブローと約束するのでした。
そして松永はサブローに、一国の主として、
政治をするという視点を解き、
領民の声を聞くことから始めることを促しました。

ちょうどその時、領民が年貢を下げろと
城門に押し寄せて抗議しているという知らせが入ります。

森可成(森下能幸)が領民を押しとどめているところに、
やってきたサブロー。

自分が話を聞くからとその場を治めめます。

その後、サブローは、そのまま帰蝶(柴咲コウ)を連れて城下町へ。

町には座と言う制度があり、
自由にものの売り買いが出来ないことを知ります。

座とは、商いを独占するための商人組合のことで、
新たに加わるためには多額の金が必要でした。

サブローは木下藤吉郎(山田孝之)と
商人頭に直談判に出向きます。

藤吉郎とサブローの機転のきいた連携で
自由な売買を認めさせることに成功しました。

世に言う『楽市楽座』、関所の撤廃をもって、
織田領内の経済は活性化し始めます。

藤吉郎は、この功で名を羽柴秀吉に改めました。

さらにサブローは織田領までの街道沿いにある宇佐山城下に、
もうひとつ楽市楽座の町を作ることにしました。
京の都との人の行き来を活発にするためです。

ちょうどその頃、長男との仲に確執が生まれ始めていた森が
責任者に名乗り出て、サブローはそれを承認しました。

織田家の繁栄を黙って見過ごせないのが
浅井長政(高橋一生)たち敵対勢力でした。

摂津、三好と交戦中の松永不利を匂わせ、
サブロー率いる織田の主力を援軍に向かわせます。

織田の目を松永に向けさせている間に、
浅井たちは町づくりを進める宇佐山城を攻めに行くのでした…。



サブローと藤吉郎が商人頭と交渉するシーンは
お見事でした。
初めは純粋な思いだけで、正しいことを言うサブロー。

しかし、儲けの独占しか頭にない商人頭には
「正しさ」は届きません。

商人頭の欲深さを完全に見抜いている藤吉郎が
その儲けたい欲望に上手く火をつけました。

儲けの方に気持ちを引き付けたのです。

そこで初めて気持ちが揺らぐ商人頭。

サブローもその空気を読んで、
「そうそう!」と、町が活発になれば
どんどん外から人が入ってきて、
この店のまんじゅうも評判になるよ〜とプッシュします。

さらに儲かるならと、商人頭が座の廃止に
首を縦に振ったのでした。


ビジネスの世界でよく言うのが
「WIN-WINの関係」です。

片方が得をするために、片方が損をする。
つまりそんな関係では良いビジネスは出来ない。
双方にメリットがあって初めて良い関係が築ける…
ということですよね。

それは、よく言われることなので、
ビジネスマンなら誰でもわかっていることです。

でも、問題はここからなんですよね。

普通の純粋な感覚で客観的に観ていれば、
サブローの純粋な思いの方が崇高です。

商人頭はただ欲深いだけ。
下手をすると醜くすら見える。好きになれない。

しかし、自分が社長だと思って視点を変えると、
自分なりに苦労して構築してきた儲けの仕組みを
壊せと言われているわけですから、
ビジネスとしては簡単に「うん」とは言えない。

「その代わりに、別の儲け口の保証はあるんですかい?」
となっても当然です。

ビジネス書で読む「WIN-WINの関係には」
丁寧なものでは双方の立場での得を考えることは
書かれていますが、
双方の欲や、精神的なステージの違いについては
言及されていません。

しかし、交渉の現場で事を上手に進めている人たちは、
そのあたりは実に巧妙、狡猾にやってのけます。

人によっては、相手を見下すような気持で
「どうせこっちの欲が張ってるんだろう」
とエサをちらつかせるような感覚で…

まさに今回の藤吉郎がそうでした。

でも、そのエサに飛びついたカモを、
サブローはカモだとは思っていないでしょう。
自分が治める大事な町の住人の一人です。

このクールさと、心の温かさ。
その両方をバランスよく持って、
ともすれば欲深で醜く見えるような人も
大らかに包み込んでいく。

そんな人間的なスケール感を持っている人が
幸せなお金持ちになるセンスを持っている人なんだろうな。



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2015年11月27日

「小野寺の弟・小野寺の姉」羨ましい仕事



あなたは自分の仕事ができていると感じていますか?

自分だからできるという仕事。
これこそ自分がやる仕事だ!
と思えるような仕事。

つまり志事。

わたしはまだ「これだ!」と思えるような仕事に
従事できているとは言えません。

「これだ!」と思えた瞬間や案件は何度もありますが、
あくまで単発。

日々の仕事もそう思えるように
にじり寄らせる努力はしていますが、
そうはなっていないのが現実です。

だから、周りからは変な人に見られても
仕事のことでついついのめり込んでいる人をみると
羨ましくなります。



エンターテインメント系の作品が大好きで
ほとんどはわかりやすくて派手な作品を見ちゃうんですが
「アイアンマン」シリーズのジョン・ファブロー監督が
本当に作りたかった映画「シェフ 三ツ星フードトラックはじめました」
に近い流で、今度は邦画のドラマ作品を借りてみました。

「小野寺の弟・小野寺の姉」

という2014年公開の邦画を観ました。

両親を早くに亡くして以来ずっと2人で暮らしてきた
33歳の弟・小野寺進(向井理)と
40歳の姉・小野寺より子(片桐はいり)。

1年ほど前の失恋を引きずり、
恋愛に臆病になってしまった進。

明るく前向きで生命力が異常に強いのに
自分が人前でどうみられるかということになると
途端に自信を無くすより子。

クセのある姉弟ですがほどよい距離を保ちながら
日々の生活を幸せに彩る工夫をしながら
仲良く共同生活を送っていました。

そんな中、彼らのもとに一通の郵便が誤配達されてきます。

宛先はそこそこ近所。
その手紙を相手は待っているかもしれないからと
より子は半ば強引に進を連れ出して、
二人で直接届けることにしました。

その手紙を届けたことがきっかけになり、
姉弟の恋と人生が思わぬ方向へ展開し始めます。



ドラマ「信長協奏曲 ノブナガコンツェルト」の
物語や訴えてくるテイストが大好きで、
なぜこんなに惹かれるのだろうと脚本家を調べました。

西田征史さんとう、わたしと同年代の方。

代表作の中に「おっぱいバレー」や
ドラマ「妖怪人間ベム」、アニメ「タイガー&バニー(全話)」
などなど、わたしが大好きな作品が並んでいました。

な〜る〜ほ〜ど〜!!!と納得。

優しさ溢れる温かさをもったお話を
わかりやすく親しみやすいエンターテインメントな
ストーリーテリングで魅せてくれる脚本家。

そんな西田征史さんが
原作・脚本・監督まで務めた作品ということで
探して借りてみました。

「アイアンマン」シリーズのジョン・ファブロー監督が
「シェフ 三ツ星フードトラックはじめました」でやったような
感じでしょうか?

妖怪や超能力ヒーローが悪と戦ったり、
戦国武将たちの中に現代の高校生がタイムスリップしたり
という派手なお話ではなくて、
西田征史さんのそういった作品の中に
ちりばめられている西田テイストみたいなモノ…
『心優しい目線』みたいなものを
前面に出したような作品。

小野寺の弟・進は調香師で、
香りを調合する専門家です。

彼が今、勤め先で取り組んでいる香りは
『ありがとう』の香り。

やるからには満足のいく香りをつくりたいという理由から
この香りがなかなか完成しません。

日々その香りのことばかり考えている進は、
会社からの帰り道も、急に花の香りを嗅いだり
いろいろなものを嗅いで回ります。

周囲から見ると変な人です。

最後に進は『ありがとう』の香りに出会うのですが
そこまでのエピソードが優しい視点で描かれる。

まさに西田征史の仕事(志事)!
だったのでしょう。

この物語の主人公、進もそうです。

そこまで没頭できる仕事に就けている。

これはとても幸せなことだと思います。
多くの人が、そういう仕事を求めている。

自分にとっては何がそういうものに当たるのか
それ自体がわからないという人もいます。

わたし自身も、自分がどのような働き方で何をすれば
その位置に行けるのか、まだまだ試行錯誤中です。

進が駆け出しの絵本作家に
作品の感想を聞かれて、
「ひとりよがりな感じがする」と答えるシーンがあります。
人が喜ぶだろうと思ってやっていることが
本当は相手を傷つけていることもあるんじゃないか…

このブログを始める前にも大いに悩んだ点です。

自分にとっての“いい仕事”“いい働き方”は
自分で答えを出すしかない。

でも、西田征史さんやジョン・ファブロー監督、
そしてこの物語の主人公、進のように
自分の仕事(仕事)をしようとする姿勢だけは
見失いたくないですよね。


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2015年11月26日

ドラマ「下町ロケット ガウディ計画 TBS日曜劇場版 #6」敬意と親心が土となり太い幹を伸ばす。



自分より未熟な後輩を指導するのは
先輩の役目です。

部下の教育は上司の役目。
社員の教育は社長の役目。

わが子の教育は親の役目。


教育する立場の人は
『親心』を持って接します。

それが、まだ未熟な部分がある人には
なかなか伝わらないことが多々あります。

「ウザい!」
「言われなくてもわかってるよ!」

わかってないから言っているのですが
なかなか伝わらない。

同じ日本語を使っていても、
その意味することの理解の深さが違うから
「わかっている!」という主張も
「いいや、本当の意味ではわかっていない」という主張も
どちらも正しい。

教育する側が、そのことを理解して
指導に当たっているかどうかで、
指導を受ける側の成長に
大きな影響を与えると思っています。



出版社、よくokしましたね!
そのほうが本も売れるという
マーケティング的な観点からでしょうが、
原作ファンやドラマファンには本当に嬉しい。
原作小説が発売されるのと同時にテレビドラマ化も…

ドラマ「下町ロケット ガウディ計画」 TBS日曜劇場版

第6話を観ました。
「ガウディ計画編」としては第1話です。

歓喜に沸いたロケット打ち上げ成功から3年…。
佃製作所は、その実績によって順調に業績を伸ばしてきました。

そんな佃製作所に、精密機器メーカーの最大手、
日本クラインから新規取引の依頼が舞い込みます。

それは、動作保証90日の
小さなバルブの試作を開発するというもの。

高度な技術を必要とされるにも関わらず、
予算は少なく、また、なんの部品かは不明。

引っかかるものを感じながらも佃(阿部寛)は、
思案の末、大手企業との取引を掴むチャンスと捉えて、
引き受けることにしました。

そんなある日、帝国重工の関連企業懇親会が開かれ、
財前(吉川晃司)と久しぶりに再会した佃。

そこに、帝国重工宇宙航空部の
資材調達担当部長・石坂が現れて、
サヤマ製作所社長の椎名(小泉孝太郎)を佃に紹介します。

そこで、佃は佃製作所の今後に大きな影響を与える
思いもよらない帝国重工内の決定を知らされるのでした…。



わたしはWOWOW制作の連続ドラマWで
三上博さんが佃社長役を演じられた
「下町ロケット」も大好きなので、
あのキャストでも、ぜひ「ガウディ計画編」が観てみたい…。

そう思っているファンも多いのではないでしょうか。

TBSとWOWOWは「ダブルフェイス」や「MOZU」などで
共同でドラマや映画を作るようになりました。
そのあたりの事情はどうなんでしょうね…。

スポンサーが絡まない分、WOWOWは
民法放送には手を出しにくい題材や表現で
ドラマを作ることができます。
それだけに見応えのある作品が多い。
頑張ってほしいですね〜。

それはそれとして、今回の第6話(ガウディ計画編第1話)

また、しょっぱなから力が入りました。
佃製作所が全力で協力することになった「ガウディ計画」
原作を未読、先行した映像化もないので、
この後の展開がとても楽しみです。


日本クラインから依頼された小型バルブ。
その開発チームのリーダーに佃から指名された中里。

彼は、かつての真野のように、
佃たちの思いに応えられずに会社を去りました。

しかし、退職の面談をしているときの佃の態度は
終始、中里への敬意を感じられるものでした。

この会社にいる間に、君の夢がみつからなかったのは
会社の力不足だ。申し訳ない。

中里は、転職を決意する前に、
自分がやるだけのことをやってもいないのに
そもそもバルブの設計に問題があるんじゃないか?
と意見したことを佃や山崎に責められて
ふて腐れていました。

佃たちにとっては、若い中里に
自分たちの思いが伝わらない歯がゆさがあったはずです。
それでも、あの態度がとれたのは、
わが子の将来を信じる親の気持ちそのものです。

中里が去った後、以前に同じような思いで
会社を去る背中を見送った真野が
成長した姿で現れます。

成長し、夢と使命感を持って佃たちの前に現れた真野。
真野もあのときの自分の気持ちを受け止めてくれた
佃たちへの感謝の気持ちでいっぱいでした。

中里が今後どうなっていくかは
中里次第なのでしょうが、
「お前はダメなやつだ!」という言い方は誰もしません。
今の在り方については注意しますが
その彼にリーダーを任せたことが
何よりも彼の成長への信頼への証ですよね。

その姿勢が、中里が会社を離れるときまで
しっかりと貫かれていた。
ああいう送り出し方をされると、
真野のように、いろいろな気づきを得た時に
その気づきを素直に受け入れやすくなりますし、
当時の自分の気持ちを受けとめてくれた『親心』に
深く感謝するようになるのではないでしょうか。

相容れずに会社を去っていく部下がいたり、
今は未熟だと思うが
成長して欲しいと願っている部下がいる人には
この佃の部下への接し方が参考になるはずです。

ただ、態度を真似るだけではなく、
佃のどのような思いが、
そのような態度を取らせるのか?

わたしの場合は、今は息子への
わたし自身の思いとダブらせながら考えています。

わが子がいなくても、自分を信頼してくれた親や
上司、先輩の思いを改めて想像してみて、
部下への自分の思いをそれに近づけることを
イメージしてみるのはとても有効です。

今すぐ相手を変えようとしても、
人は変えられることを嫌います。

いつか成長することを信じて待つ。
そこには相手への敬意と信頼が必要です。


                 全ての物語のために


















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