2018年02月24日

「ゴースト・イン・ザ・シェル」 日本人の中に潜むもの



一昔前、日本人は誇りを失った民族のように
観られていたころがありました。

それは、海外の見る人によっては
今でも変わらないのかもしれません。

もっと悪い見方をするなら、
自信をもてない海外コンプレックスの
日本人という自分たちを
以前は自覚もしていたけれども
今は、自覚なしに誇りだけ
むやみに無くしている・・・

という感じの人も多いのかもしれません。

でもそれは格差の対局の話で、
一方では若い人たちがとても高いレベルで
誇りを持って海外を圧倒するような
活動をしていたりもします。

エンターテインメントの世界でも
それは顕著で、若い世代の
クリエイターたちが確実に
出てきてはいますよね。

「僕のヒーローアカデミア」の
原作者、堀越耕平さんは
1986年生まれだそうです。

でも、あの作品を読んでいると
とても達観しているのだろうな〜と感じる。

小説家の西尾維新さんもベテランですが
若手クリエイターといってもいい年齢のはず。

もともと、わたしたち日本人の中には
海外の人が憧れる「何か」は
DNAに刻み込まれているんじゃないかな。
と思ってしまします。

テレビ東京で日本の良さを
海外の人が教えてくれるような番組を
沢山企画して放送してくれていますよね。

そういうのを観ると
わたしたちももっともっと
自分たちの文化を知った上で
海外に目を向けるようにしなきゃな〜と
本当に思います。

それが、個人の中に眠る
日本人の良さを引き出すことにも
つながるんじゃないかなと。



昨年2017年に公開時話題になっていたけど
泣く泣く劇場に行くのを断念した作品。
1995年の世界中の映画人に影響を与えた
ジャパニメーションの代表作を
ハリウッドが実写リメイクした

「ゴースト・イン・ザ・シェル」

をやっと観ました。

企業のネットが星を被い
電子や光が駆け巡っても
国家や民族が消えてなくなるほど
情報化されていない近未来

凄惨(せいさん)な事故に遭い、
脳以外は全て義体と呼ばれる
サイボーグとなり、
死のふちからよみがえった少佐
(スカーレット・ヨハンソン)。

荒巻(ビートたけし)のもと
エリート捜査組織公安9課を指揮し
サイバーテロを阻止すべく戦っていました。

そんな走査線上に浮かび上がる
クゼという存在。

クゼは魂であるゴーストを電脳から
ハッキングして人の記憶を操作し
テロを起こさせていました。

次第につかめてくるクゼの正体。

一方、少佐は自分の電脳にあるバグのせいで
ある幻覚を見るようになっていて・・・



厳密いえば士郎正宗さんのSF漫画
「攻殻機動隊」の実写映画化
ということになります。

しかし映像を観れば一目瞭然。

この監督が押井守さんの監督作品
「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」
を大好きなのがわかります。

途中に出てくる街の取り方や
窓と外の風景の見せ方
ラストのアクションシーン
そして極めつけは
エンドロール

アニメの中では人形遣いといって
ネットの中で生まれたA.I.のような
プログラムがサイバーテロを
起こしていました。

プログラムにゴースト(魂)らしきものが
見受けられるという話で
それだけにテーマも深くなっていました。

しかし、一般受けするような
作品ではないことも確か。

それをハリウッドがやるのですから
わかりやすくするのは当然です。

今回は少佐の自分探しという
わかりやすいお話になっていました。

人形遣いもクゼというわかりやすい
人物に設定し直されている。

それでもハリウッド映画にしては
かなりわかりづらさというか
深さも残して、ジャパニメーションに
近づけた作品だと思います。

今後、きっとアニメの方をみると
こっちも観たくなって、
またこちらを観たからといって
決してがっかりはしない。

そんな作品だと思います。

押井守さんは若手クリエイターではなく
もう大ベテランですよね。

でも世界のクリエイターが
「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」
に多大なる影響を受けている。

世界の映画の歴史を変えた
「マトリックス」もその一つですし
ジェームズ・キャメロンも
押井守さんとは仲がいいですよね。

これまでも日本のマンガやアニメを
ハリウッドがリメイクした作品は
いくつか観てきました。

そのほとんどがリスペクトだけは
とても感じるけれども
内容がついてこない・・・という
残念なモノが多かったです。

どうしても世界に向けて作品を作る
ハリウッドですから
わかりやすさというのは大事。

今回もわかりやすくするための
改変はなされていますが、
リメイクですから改変は当たり前。

リメイク作品の中でも
オリジナルの壊し方が少なかった
いいリメイクだと思います。

ネットでは日本のアニメを観る
海外の人の反応を見せてくれる動画が
youtubeで観れます。

自分が作ったわけでもないのに
海外の人が日本の作品で喜んでくれている
その様子を見れるのはとてもうれしいです。

誇らしくなる。

日本人って、世界でも類を見ない
とても興味深い文化と精神をもっている

少なくとも海外には
そんなふうに思ってくれている人が多くいる。

日本の作品へのリスペクトを感じながら
海外の人がどこに興味を持っているのか?

考えてみるのは
自分の中に誇りを見つけるのに
とても役立ちますよ。


        全ての物語のために









posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月23日

「パッセンジャー」憎んでいても、愛した人ならまた愛せる理由



愛したはずの相手を
今は憎んでいる。

憎むまではいかなくても
嫌っているという人は
多いのではないでしょうか?

嫌ったり憎んだりというのは
とくに女性に多いでしょう。

男性は少し違って
愛したはずの人を疎ましく思っている?
どちらかというと
嫌うよりはそっちのほうが多いでしょう。

でも、それってそこに
嫌ったり憎んだり、あるいは疎ましいと
思える人が存在してくれているから
思えることですよね。

え?いなくなったらせいせいするって?

そうでしょうか?
よく考えてみて。

その人だけがいなくなるなんて
あなたにとって都合のいい話ではなくて、
あなた以外の人間、みんなが居なくなる。

ちゃんと
イメージしてみてくださいね。



映画好きの友人に薦められたら日に
WOWOWの番組表を観たら翌日放送。
いいタイミングです。
2016年のアメリカの作品。

「パッセンジャー」

を観ました。

近未来、5,000人の乗客を乗せた
豪華宇宙船アヴァロン号。

人々の移住開拓地に向かうべく
地球を出発し宇宙を航行していました。

到着までの120年、
冬眠装置で眠る乗客のひとり、
エンジニアのジム(クリス・プラット)は
予定よりも90年早く目覚めてしまいます。

隕石群がアヴァロン号に衝突し
異常が起きたのが原因でした。

約一年後、作家のオーロラ
(ジェニファー・ローレンス)
も目覚めるることに・・・。

絶望的な状況を打破しようとする二人は、
次第に思いを寄せ合うのですが

そこに困難が立ちはだかり…。



地デジ化に合わせて大画面液晶テレビにして
何年経つでしょうか?
すっかり当たり前に感じていますが
こういった作品を観ていると、
改めてこのテレビ買ってよかったな〜と
思いました。

久しぶりに、家でみたのに
鑑賞後の感覚が
映画館で観た後のような感覚です。

宇宙を航行するアヴァロン号の
船体の映像や船内の映像が
本当に未来で起こり得そうな異世界に
連れて行ってくれたのでしょう。

冒頭はジムの孤独が描かれます。

予定より90年も早く
冷凍睡眠から目覚めてしまい
自分以外はクルーも乗客も起きていない。

もう一度、冷凍睡眠に戻ることもできない。

明らかに目的地到着までに
人生を終えてしまう。

船内の作りが、ことのほか快適で
本当によかったね〜という感じ。

でも独りはたまらんですよ。

それでも1年は独りで過ごすんですね。
で、ある時に乗客の中に
オーロラを見つけて恋をする。

2人は恋に落ちますが、
激しく憎悪もする。

そんな2人が宇宙で2人きりという
状態でどのような選択をするのか?

この映画はわたしは何度も観ると
確信しました。

世界をとてもシンプルに見せることで
目の前の人という存在を
浮き彫りにしてくれる。

2人で協力し合わなければ生きられない。

生きるってどういうことなのか?

なにはなくとも独りでは意味がない。

でも

2人なら、例えそこが
何もないところだったとしても、
生きる意味を創り出すことができる。

しかも無限に。

雄大な映像でじっくりとスリリングに
味わえるラブロマンス。

幸せになりたいなら
わたしたちの人生とリンクさせる価値のある
素晴らしいエンターテイメント作品です。


        全ての物語のために







posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月22日

「ザ・コンサルタント」その人がおかしいんじゃなくて、あなたの個性と離れているだけ



キラキラするものをボーっと眺めている…

ある自閉症の人のそんな特徴を聞いた時
少し共感することがありました。

そんなの誰だってあるんじゃないの??
とも思った。

もうひとつ、これは自分でも困っていたのですが
色々な音がある中で特定の声を
聴き分けるというのが苦手です。

実は、これも自閉症の人に多く見られる
症状のひとつだと聞いたときに
なんだか共感したのを覚えています。

とはいっても、まったく聞き分けられない
というわけではないんですね。

聞きわけができる出来ないで
採点をすると、平均点より
だいぶ低いんじゃないかな?

というくらいに周囲の人たちと
自分の反応が違うことが多くある。

騒音が多い街中でのコミュニケーションでは
これって結構難儀しますよ。

あれ?みんななんでちゃんと聞こえてるの?
俺、全然聴きとれないのに
みんなうんうん頷いてるよ…みたいな。

B型の特徴ともよく言われますが、
興味のあるなしが非常にわかりやすくて
興味の範囲が狭いというのも
とても共感するんですね。

でも、コミュニケーションはなんとか
普通の社会生活を送れるくらいには
とれている。

少なくとも取れている風は装える。

そんな感覚です。

実際には、周囲を怒らせたり困らせたり
というのもしばしばあるようですが
それなりに学んでいるつもりでも
完璧なコミュニケーションの達人にはならない。

でも、それって自分だけに原因があるんじゃなくて
み〜んなそれぞれ違っていて
個性が近しい人は分かり合いやすいとか
そういう部分も絶対にあると思うんですよね。



この作品も、CMカットのために少しだけ
冒頭を観始めたら、やめられなくなりました。
2016年のアメリカの作品(日本公開は2017年1月)

「ザ・コンサルタント」

を観ました。

小さな町で会計士として働く
クリスチャン(ベン・アフレック)。

高度な自閉症で
パズルや数学は天才的ですが
人とはコミュニケーションがなかなかとれず、
幼少期は苦労をしていました。

そんな彼を追うFBIの捜査官は
クリスチャンが裏社会の大物たちの
会計士としても働いていることを
突きとめているようです。

そんな気配を察してか
目立たないように表でも
それなりの実績が必要だと感じたクリスチャン。

そんな時、
大手企業からの財務調査のオファーが
寄せられます。

調査を進めるうちに
重大な不正を発見するクリスチャン。

しかし依頼は突然取り下げられ、
それ以来クリスチャンは何者かに狙われ始めます。



いや〜映画ってほんっとうに、いいものですね!!!

面白かった〜!

娯楽サスペンスアクションです。
とても見応えがありました。

冒頭は自閉症のクリスチャンの
両親が診療所の先生の話を聞いている
というシーンです。

パズルをしているクリスチャンや
周囲の自閉症の子たち、
そしてそれを冷静に見ている
クリスチャンの弟の様子まで
短いシーンに上手に描かれている。

ただのサスペンスアクションではないことが
このくだりでハッキリわかります。
グッと心を掴まれる。

そう、クリスチャンは自閉症なんですね。

これは長い間心の病だと勘違いされていましたが、
先天的に脳の作りが普通の人と違うことが
近年では分かっていますよね。

そもそも病気なのか?

というところから議論をしている人も
いるのではないでしょうか。

わたしたちは誰でも得意不得意があって
フツーとかジョーシキの感覚を
社会全体で共通認識として持っている。

その範囲の中で社会を回して
生活をしているわけですよね。

でも、その範囲はラインが引かれていて
そのラインから逸脱した人は
非常識とか異常とか、ビョーキだと言われる。

でも、その範囲に収まる人の数が
多くて社会を回していくのに適している・・・

というだけで、その範囲の中の人たちも
みんな結構個性的ですよね?

一旦興味の対象をロックオンすると
まわりが見えなくなったり、
誰かれ構わず哀想を振りまけたり、
一人で何人分もの仕事をこなせたり、

短気だったり穏やかだったり…

本当に人それぞれ。

例えば穏やかな人たちの穏やかさを
比べてみても、これまた実は人それぞれ
雰囲気や方向性や質が違っていたりする。

わたしは「個性のグラデーション」と呼んでいますが
そのグラデーションの中に
常識人とか健常者としてのボーダーラインが
引かれているだけだと思っています。

そして、そのラインのすぐコッチとすぐアッチじゃ
ほとんど見分けがつかない。

そもそもボーダーラインもクッキリ引かれていない
曖昧なものだから、そのラインを
またいでいるような人も沢山いる。

平均的な人、常識の範囲内の人が良いとか、
それ以外が悪いとか、
そういう話じゃなくて、
そのグラデーションの端と端の異質の人とも
なんとか分かり合おうとするのが
コミュニケーションなんだと思います。

それには、同じであれとか
同じ部分だけを見つけるのではなくて
ましてや良いや悪いでもなくて

ただ「違う」ということをまずは知って
違っているというい事実を認める。

そこが絶対に重要だと思うんです。
これは、感覚が近しい人、
個性のグラデーションで近くにいる人は
実は一番気をつけないといけない相手
なんじゃないかな?

とも思っています。

全てがまったく同じなんて一卵性の双子でも
ありえませんからね。

でも、近しい人は油断しやすい。
だから、一番身近な夫婦や親子が
傷つけあうことになる。

自分とその人は違う。
違って当たり前。

その違いをひとつひとつ発見していく。
ああここはこう感じるんだって知っていく。
自分とはこういう違いがあるんだな
って認めて行く。

理解し合えないとかじゃなくて
違っていることを知るだけでいい。

そこからスタートしないと
コミュニケーションなんてとれませんよね。


           全ての物語のために







posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月21日

「ハドソン川の奇跡」フッと力を抜いた時にあなたの中にある健全な元気を感じてみませんか?



わたしがジャッキー・チェンを好きなのは
観ていて楽しいからです。

ワクワクドキドキするから。

子どものころいっぱいそんな思いを
させてくれた人だからです。

わたしが映画を好きなのも
物語を好きなのも同じ理由です。

近年、息子と一緒に
「弱虫ペダル」や「僕のヒーローアカデミア」
を観ているのも
息子と一緒に元気になれるからです。

音楽にもそういう曲ありますよね。

アガる曲、って言うんですか?

熱くなって元気が出るというのは
自分の気分の動きとして
とてもわかりやすいです。

感情の動きでわかりやすいのは
ヒューマンドラマの感動作でも
その感動はわかりやすいですよね。

ハッピーエンドであれ
悲しい話であれ。

でも、わたしたちは元々、
元気を持っているわけですし
その力で日々を暮らしているわけですから、
実はちょっとしたことで
その元気や前向きな気持ちというのは
引き出すことができる。

そんな気分を確かめてみることができる
映画に出会えました。



クリント・イーストウッド監督作品。
最近の作品では珍しく90分少々と
短くて非常に見やすかったです。

「ハドソン川の奇跡」

を観ました。

2009年1月15日、真冬のニューヨーク。

ベテラン操縦士サレンバーガー機長
(トム・ハンクス)は、副操縦士と共に
社内の調査を受けていました。

彼らが操縦していた旅客機が
マンハッタンの上空わずか850メートル
という低空地点でエンジントラブルが停止。

このまま墜落すれば、乗客はおろか、
ニューヨーク市民にも甚大な被害が及ぶと
判断した機長はハドソン川への着水を決断。

それを見事に成功させ、全員の命を救ったのです。

世間では彼を英雄視する声が多い中、
調査部ではなぜ管制塔の指示に従い
最寄りの空港まで飛ばなかったのか?

彼の判断は乗客を危険にさらす
危険なものではなかったのか?

厳しい調査が進められ・・・



2009に起きた実話の映画化。

ハリウッド映画はやはり群を抜いて
様々な面で長けていますね。

最近観た作品の多くが
初めの数分観ただけでやめられなくなって
最後まで観ちゃうというものばかりでした。

さて、この作品は実話です。
悪人が出てこない。

これが普通なんだろうなと思います。
普通というか、特異な経験をした人たちを
描いてはいるのですが、
普通の善良な人たちが事故に遭遇した時の
様子が映し出されたという感じ。

ただ、やはり機長さんは
普通の善良さ以上の人格者

この物語の本筋は
サレンバーガー機長の判断が
正しかったのかどうか?
が検証され結果が出るまでの過程です。

人格者とはいえサレンバーガー機長も
等身大の人間です。

自分の判断が本当に正しかったのか?
感覚ではそう信じているし
信じたいけれど、
何度もシミュレーションしても
最寄りの空港まで飛べたはずという
結果がでてしまいます。

そんな中での不安や葛藤が描かれている。

でも、ラストの副操縦士の
セリフがとてもいいんですね。
セリフがいいというかそのあり方がいい。

だからサレンバーガーも
思わず彼を見て笑ってしまう。

それは最後の審査会の非常に
緊迫した空気が流れている場でした。

調査する側もサレンバーガーたちを
悪役にしたいわけではないでしょうが
今後の重大事故を防ぐためには
厳重な調査をしなければならない。

人間の感覚ほど曖昧なモノはない・・・
それは誰しもわかっていることですから
こういう流れになってしまうのは
必然なのでしょう。

当然、責められる側と責める側という
対立構造はどうしても出来てしまう。

そんな中で2人の操縦士の
冷静さと諦めない姿勢が素晴らしいんですね。

この緊張感の中、重圧の中でも
最後まで冷静であろうとした2人は
操縦席で自己に対処している2人と
同じく立派でした。

この強さが持てるのは、
最後の副操縦士のあのユーモアを出せる余裕と
彼を見て笑ったサレンバーガーさんの
笑い方に垣間見える余裕にあるんだろうな
と思いました。

その会場全体を含めた自分たちを
客観的に観ている支点がないと
あのタイミングであのユーモアは出てこない。

実際、観ている観客も
フッと肩の力が抜けて
元気に今からの人生を生きる姿勢が
気持ちの中から湧いてくるだろうな、
という瞬間でした。

アクション映画やスポ根モノで
元気をもらうのもいいですが、
ほんのちょっとしたことで
自分の中に当たり前の元気や
前向きな気持ちが感じられる
こういった作品に触れて観るのも
とても良い経験だなと思いました。


       全ての物語のために







posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月20日

「メッセージ」新しい世界の共通語は他次元言語…!?



「虐殺器官」
「ザ・コンサルタント」
「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」
「ゴースト・イン・ザ・シェル」

最近、立て続けに映画を観れています。
WOWOW無料視聴の2週間だけですが
それでも、見切れないほどの
映画が放送されている。

「虐殺器官」では言語学の学者が
虐殺の歴史から、それが起きる直前の
共通の文法を発見し
獣として本来持っている本能の一部である
“虐殺器官”を刺激することで
内線を引き起こしていく様が描かれました。

「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」は
第二次世界大戦中のアメリカの
片田舎でのお話。
卑怯なジャップを倒すために
大切な父を兵役にとられた8歳の少年。
彼の前に現れるある日本人男性・・・

ほんの数十年前、わたしたちは
敵国の民族だというだけで
個人を虐げる幼稚さを、当たり前のように
発揮していたことを改めて考えさせられます。

「ザ・コンサルタント」は
高度な自閉症をもって生まれた男が
父から厳しく育てられ、
自信の得意分野と、訓練された先頭技術で
裏社会のマネーロンダリングまで手がける
会計士として事件に巻き込まれる話。

緊迫感のあるサスペンスアクションでしたが
劣っているのではなく
ただ違っているだけ、その違いを
どう理解し合えるか?

というテーマが根底にありました。

「ゴースト・イン・ザ・シェル」は
高度に電脳化された擬態に脳を
インストールするという生き方が
始まった社会で、自己とは何か?
という問いが投げかけられます。

人とのコミュニケーション、
理解し合うこと、そして認識・思考によって
自分たちのことが見えるようになり
ほんの数十年でも人間は多くのモノを
学んで発展してきていることがわかる。

国や民族や文化を超えながら
アイデンティティに悩みながらも
相互理解をより高い次元に
発展させようとしている。

その、ための道具として思考の先駆け
“言語”の可能性があり
わたしはそこに物語の可能性も観ました。



久しぶりにどっぷり映画に浸かる生活で
昔の感性が戻ってきたのかな?
点と点が繋がる感覚を思い出しました。
日本では昨年2017年に公開されましたが
作品自体は2016年のものだそうです。

「メッセージ」

を観ました。

巨大な楕円形の宇宙船が、
世界中の12ヶ所に降り立ちます。

不安と混乱に包まれる各国の様子は
ニュースでも流れていました。

言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は
宇宙船に乗ってきた者たちの言語を
解読するよう軍から依頼されます。

亡くした娘の記憶を抱きながら
彼らが使う文字を読み解いていくルイーズ。

時間をさかのぼるような
不思議な感覚に時折陥るようになります。

言語をめぐって徐々に謎が解け
彼らの言葉に衝撃を受けた各国は・・・

しかし、全く未知の生命。

彼らの言葉が果たして自分たちと
同じ認識で使われているのか?

ルイーズはさらに彼らと
接触しようとするのですが・・・



公開時、非常に話題になっていましたね。

この話題の方向性が他の作品とは
少し違っていて当時から気にしていました。

普通は一般的な評論とマニアックな評論で
賛否両論されると思うのですが
この作品の公開時はどちらからも
絶賛の声が多かったんですね。

普段、映画の批評などで顔を出したり
しないような監督さんたちまで
一般のメディアに登場して感想を
コメントしていました。

今回、WOWOWの無料視聴に申し込んだのも
この作品が観れるから・・・
というのは大きな決め手でした。

なるほど、観てみるとよくわかります。
物語自体は静かに進んでいくのですが、
そこで表現されていること
語られていることはとても刺激的でした。

わたしたちは使う言語によって
思考が形作られる・・・
違う言語を学べば思考の仕方そのものも
変わっていく・・・

という仮説をもとに未知の生物の
言語解読しながら
潜在意識か、思考の働きが変わっていく
主人公を見せている。

彼らの言語というか文字には
音や意味だけではなく時間の概念や
空間の概念も含まれているようで
奥行きをもった文字で形成されている
ということがわかってきます。

もしも本当にそんな文字や言語があって
わたしたちの思考・・・言葉の認識力が
その言語に適用するのなら
この作品のように時間が見えるかどうかは
別としても、意志疎通は
これまでの何億倍も正確になりそうです。

いわば「ガンダム」のニュータイプのような。

言葉や文字というもの自体への
捉え方から変えていく必要がありますが
実際にこういったことを考える
人がいるということは、
そういった言語が生まれてきても
おかしくありませんよね。

そうやって考えてみると、
すでにわたしたちは一つの伝達方法として
すでに音や意味だけではなく
感情や時間も超越した伝達方法を
一つ持っている。

言語を利用はしているけれども
その上に成り立っているもの・・・

そう。物語という表現様式。

だから、わたしたちは国の違い
言葉の違いを超えて一つの作品を観て
感動し合えている。

だから、この作品で示されたような
概念の言語が誕生したり
わたしたちの認識力が発達していく
可能性は、大いにありますよね。

わたしたちの歴史を観ても
それはやっぱり起こりえると感じます。


        全ての物語のために








posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする